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中央競馬は8日から3日間開催。10日には3歳牝馬によるGIIIフェアリーSが行われる。有力候補のダンスファンタジアは美浦の坂路で一番時計をマーク。最終追い切りで申し分ない動きを披露した。重賞初制覇へ態勢は万全だ。
折り合いを欠いて9着と大敗した阪神JFの悪夢を振り払う。ダンスファンタジアが、新コンビのクラストゥス騎手を背に坂路で抜群の動きを見せつけた。
僚馬ロックバルーン(牡6、500万下)の2馬身後方からスタート。鞍上との息はピッタリで徐々に加速していく。残り400メートルで並ぶ間もなく僚馬をかわすと、あとは馬なりのまま4馬身突き放した。4ハロン49秒4は、この日の一番時計。文句なしだ。
「道中も落ち着いてリラックスして走っていたし、とてもいい馬だね」とクラストゥスは素材の良さを実感。操縦性についても「自分が思うように走ってくれたね。ここで行きたいなと思ったところで加速してくれた」と絶賛した。
前走の阪神JFは、早めに栗東へ入厩。最終追い切りも完璧な内容だったが、阪神競馬場に移動してからテンションが上がってしまった。「美浦に戻ってからは落ち着いていい雰囲気。カイバをしっかり食べているし、けいこも加減せずにできている」と藤沢和調教師は巻き返しへの手応えを感じている。
母に名牝ダンスインザムード(04年桜花賞、06年ヴィクトリアマイル)を持つ超良血馬で、GI級の能力は誰もが認める。仕切り直しとなるこの一戦で求められるのは1着。打倒レーヴディソールへ、ダンスファンタジアが再び名乗りをあげる。(高尾幸司)