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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はマーメイドS・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
土曜日の阪神芝のレース結果、近年のマーメイドSの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
木曜日までスッキリしない天気が続いたが、金曜日以降は好天に恵まれ、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)での開催となった。土曜日早朝におけるJRA測定クッション値は9.8のやや硬めに近い標準。夏本番に近い陽気も手伝って、土台である野芝はかなり元気のようだ。
土曜日の芝平地競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は14、4、1、1、9番手。最後の直線で内めに進路をとった逃げ・先行勢や差し馬の健闘が目を引いた。その一方で、馬場の3分から中央寄りを通る馬の伸びも相当増してきている印象。内側主導のコンディションだった、これまでとは様子が変わりつつある。
また、外回りと内回りの傾向がかなり異なるのも気になるところ。前者は全体時計が速く、上がりもそれなりに速い。対して後者は全体時計こそソコソコの反面、上がりを要する決着がほとんど。特殊な状況下にあるのは間違いなく、少なくとも内回りと外回りを同列で扱うのは得策ではない。その点は頭に入れておくべきだろう。
日曜日の開催中は雲が多めの天気になる見通し(18日7時の時点)。ただ、予報通りであれば雨が降ったとしても、開催中の降水量はそれほどでもなさそうで、馬場に深刻な影響を与えるほどではないものと思われる。とはいえ、先述したように転換期を迎えつつあるのは確か。トラックバイアスが急変する可能性も十分にあり得る。
従って、これまでと同様の内側主導の状況を、そのままマーメイドSに当てはめるのは早計のように思える。いずれにせよ、現時点(本稿執筆段階)では判断するに難しい。悩ましいところだが、脚質や枠順に固執せず、当日の馬場状態を観察しながら、その時の状況に合わせて、柔軟に対応するのが正解ではないか。
なお、近年のマーメイドSは、阪神芝の1600m以上のレースにおいて1着経験があった馬の活躍が顕著。過去5年の優勝馬すべてが、この条件をクリアしていた。内外や前後のバイアスに関係なく、阪神で良績を持つ馬が存在感を発揮する傾向にある。絞り込みの際に押さえておきたいポイントといえよう。
今回の出走メンバーで要点(阪神実績)を満たしているのは、②シャーレイポピー、③ヒヅルジョウ、④ビッグリボン、⑧ウインマイティー。よって当欄では、これら4頭を連軸の有力候補としてピックアップしておきたい。
【馬場予想からの注目馬】
②シャーレイポピー ③ヒヅルジョウ ④ビッグリボン ⑧ウインマイティー