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エリザベス女王杯に今年の愛オークス馬マジカルラグーンが参戦する。クールモアの生産馬でアイルランドの女性調教師、ジェシカ・ハリントン氏(75)が管理し、通算7戦3勝。昨年夏のデビュー戦は4着だったが、続く愛GⅢフレームオブタラSで初勝利を挙げ、今年は愛オークス前にロイヤルアスコット開催のGⅡリブルスデールSも制している。
父はガリレオで、キングジョージⅥ&クイーンエリザベスSなどGⅠを4勝し、現在はレックススタッドで種牡馬生活を送っているノヴェリスト(父モンズン)の半妹という良血馬。器用に立ち回れる先行タイプで、並んでからの勝負根性も印象的だ。
欧州では57~59・5キロで競馬をしており、今回は54キロの斤量も魅力。陣営はアルピニスタの5着に敗れた8月18日の英GⅠヨークシャーオークス後、馬場適性などを考慮して秋の目標をエリザベス女王杯に定めた。
中間に仏GⅠヴェルメイユ賞に出走するプランもあったが、馬場が悪くなりそうということで回避して10月29日に来日。状態はフレッシュで、長距離輸送をしても馬体が減っていないという点も好感が持てる。3、4歳時に連覇したスノーフェアリーと同じ愛オークス馬でもあり、大いに注目される。(在仏競馬記者)