競馬ニュース > 記事
国分恭介騎手(31)=栗・フリー=が、スプリンターズSでコンビを組むテイエムスパーダで師弟タッグVを狙う。来年2月に定年を迎える師匠の五十嵐忠男調教師(69)=栗=の管理馬での恩返しに力を込めた。
「先生の馬で出られるGⅠなので、いい結果を出したいです」
師匠とのタッグでは、2010年の府中牝馬Sをテイエムオーロラで制し、自身の重賞初勝利をマーク。GⅠは4度挑戦し、タイトルに手が届いていない。元騎手だった師匠はお手本のような存在。「積極的に乗るという競馬が増えていったと思います」と感謝する。
五十嵐調教師は「弟子だからといって意識はしていないよ。競馬で失敗したら『次があると思うのは駄目』といつも言ってるから」と、厳しくも温かい目で見守る。
国分恭騎手は「中山は気にしていません。スタートして無理せずにいい位置を取れれば」と結んだ。今春の高松宮記念では、丸田騎手と宗像調教師の師弟タッグがナランフレグで戴冠した。狙うはその再現だ。(長田良三)