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【香港4日=山口大輝】香港国際競走(8日、シャティン、GI)の追い切りが、シャティン競馬場で行われた。ヴァーズ(芝2400メートル)に出走するディアドラは、マーフィー騎手が手綱を取り、芝コースで6ハロン84秒9、ラスト2ハロン22秒5をマーク。日本(秋華賞)、英国(ナッソーS)に続く3カ国GI制覇に向けて、鞍上は好調ぶりを伝え、距離適性にも太鼓判を押した。
晴れ渡る香港の空のもと、ディアドラがシャティンの芝を快走した。走る気を前面に出し、パワフルなフットワーク。手綱を取ったマーフィー騎手が笑みをこぼした。
「前にも後ろにも馬がいたので、少し行きたがっていました。ただ、直線はいいスピードでしたし、このまま順調に過ごせれば、もう一度いい結果が出せると思います」
スタンド前を堂々と歩いていくと、キャンターに入って向こう正面へ。直線で鞍上が手綱を抑える場面もあったが、ラスト2ハロン22秒5(4ハロン51秒2)の好時計をマークした。単純比較はできないが、昨年(香港カップ2着)の最終追い切りは同51秒4-23秒2。時計だけなら“前年超え”が期待できそうな好気配だ。
3走前の英国GI・ナッソーSで海外GIを初制覇。初騎乗でタイトルへ導いた24歳の若き天才は、それ以来コンビを継続中で「体もアクションも大きくて乗りやすい。この馬場、このコースはいいと思う」と期待をかける。秋華賞(2000メートル)、ナッソーS(1980メートル)とGI2勝はともに2000メートル前後。今回はオークス4着以来となる2400メートルに距離延長となるが「もう少し距離があってもいいと思っていたし、ノープロブレム」と自信をのぞかせた。
今年は年明け初戦の中山記念(6着)を除き、以降の6戦は全て海外。豊富な経験を積み、5歳冬を迎えて風格が漂う。
「(香港は)すでに2回来ていますからね。移動も問題なかったし、体調面も何も問題ないです。すごい馬ですね」と海外で遠征をともにする込山助手は頼もしそうに目をやった。シャティンでは昨年の香港C2着、今年のQEIIC6着だっただけに、“三度目の正直”への期待は大きい。
ジャパンCをスワーヴリチャードで制したマーフィー騎手を背に、いざ3カ国GI制覇へ。世界を股にかける根性娘が、香港にその名を刻む。 (山口大輝)
★ディアドラの競走成績はこちら
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