〔本紙の狙い〕カノンコードを狙う。１勝馬だが、このメンバーに入っても素質は見劣らず、共同通信杯（６着）のレースぶりも上々。経験を積むごとに確実に良化しており、距離が２０００メートルに延びるのは歓迎だ。好枠を利してロスのないレースができれば、チャンスは十分にある。充実してきたヤマニンウイスカーが相手の筆頭。潜在能力の高いセブンサミッツも侮れない。

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　前走、小倉であすなろ賞を快勝した（５）ヤマニンウイスカーは、前走後はここ１本に絞っての調整。レース前日の２０日には芝コースで上がり３ハロンから大きめのキャンターで４５秒３－１４秒８を馬なりでマーク。デキがさらに上向いているようだ。「道中でまだ少し気を抜くような面はあるが、追ってからはしっかり伸びる。デキもいいのでオープンのここに入っても十分やれる」と大久保調教助手は連勝での皐月賞参戦を期待する。

　きさらぎ賞４着の（１６）ベストメンバーも２週続けて坂路で好時計をマークして気配は確実に上向き。「今週は終い重点だったが、キビキビした脚さばきで動きも良かった」と今野調教助手は力コブ。

　穴っぽい馬が〔１〕枠に同居した。ポップロックの半弟（１）カノンコードは前走の共同通信杯では決め手勝負で６着に敗退したが、クロフネ産駒でパワータイプ。力のいる今の阪神の馬場なら向きそうだ。「状態に関しては前走以上に良くなっている。芝なら安定して走る」と松田国調教師。

　（２）セブンサミッツはまだ粗削りな面を残すが、１戦ごとに馬っぷりが良化している。「阪神の内回りで少しペースが速くなればね。皐月賞の権利（２着以内）を獲っても全然おかしくないよ」と古川調教助手は上位争いを狙う。

　（８）トップカミングはシンザン記念、共同通信杯（ともに３着）と重賞でも安定して成績を残してきた。「時計のかかる馬場は合う。何とか皐月賞へ出したい」と境直調教師。

　（７）アドマイヤアゲインは実戦タイプ。「チップのけいこでは走らんが、芝だときっちり変わる。センスの高い馬や」と松田博調教師。

　他にも「反応の良さにもセンスの高さを感じる」と河内調教師が絶賛する（１２）ニシノホウギョクや、スタミナ勝負なら持ってこいの（１３）マナクーラは「ここに来て集中力が増した」と吉村調教助手も手応えを感じている。（６）トライアンフマーチの清山調教助手は「折り合いがつくので距離延長も心配ない。終いはいい脚を使う」と満更でもない様子だ。

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