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12.2-10.7-11.1-11.7-11.8-11.9-11.8-12.3-12.5-12.7-11.6 =2.10.3
(34.0-59.5-36.8) △2△2▼11 瞬発戦
昨年の展開は「かなりレアケース」と書いたのですが今年も同じ展開だったとは・・・。
昨年は△2△2△6の消耗戦、今年は△2△2▼11の瞬発戦と違っていますがこれは逃げた馬の差。
昨年はヤマニンエルブがクビ差の2着で今年はロイヤルクレストが10着でした。
逃げたロイヤルクレストは直線に入って既に脚が止まっていたのでラスト200m付近であっという間にベルシャザールに交わされ、そしてそのベルシャザールを更にフェイトフルウォーが突き放して勝利したため▼11という加速が生じたという結果になっています。
レースの上がりは昨年が37.0秒で今年が36.8秒、上がりが掛かった消耗戦テイストなタフなレースというのはどちらも同じでしょう。
但し、上位3頭の上がりを見てみると34.0~34.0秒とかなり速いものでした。
つまりレース全体から見れば消耗戦テイストなレースでしたが上位の馬達は瞬発力でもぎ取ったレースと判断出来ます。
昨年の勝ち馬クォークスターも上がりが34.0秒でした。
今年は昨年よりも若干道中のペースが速かったので今年の上位馬は昨年よりもレベルが上とも判断出来るかもしれません。
一番気になるのは次走菊花賞の取捨選択。
昨年のクォークスターは9着でした。
昨年もそうでしたが菊花賞はどちらかといえば道中はもっと緩みが入り3コーナーからのロングスパート戦が定番のレース。
レースの展開からすればちょっと異なる流れになる可能性が高く求められるものが違ってくるだけに対応出来るかどうかが鍵になってくるでしょう。
それともう1点心配されるのはタフなレースによる馬への消耗度。
このレースはあくまで叩き台、3000mという初の長距離戦になるだけに余力を残して菊花賞を迎えたかったはずですがここで走り過ぎてしまった感はあります。
昨年の1、2着馬はダメージが残っていたせいか以降は1走しかレースを使えていません。
ちょっと注意が必要でしょう。
勝利したフェイトフルウォーは速い上がりに対応できた、3着のサダムパテックはスタミナ不安が解消出来たという良い面がありますが馬の適性で言えば(京都コースの)きさらぎ賞を勝利しているトーセンラーが最も期待出来る気はします。
神戸新聞杯では大本命のオルフェーヴルが登場予定となっています。
そちらのレース振りも注目ですね。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。