4～5回東京ならびに土曜日の東京芝のレース結果、近年のジャパンカップの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。


この中間は好天に恵まれ、土曜日の芝コースは終日良馬場発表での開催となった。ちなみに、火曜日に芝刈りを実施。散水作業も水曜日と金曜日に行われている。つまり、芝と路盤の状態は良好。上々のコンディションであることは疑いようがない。

ただ、土曜日の結果を振り返ると、枠順における内外の大きな有利不利がない一方で、インベタで競馬を進めた馬の苦戦が目についた。走破時計も良好なコンディションにあることを勘案すれば、速すぎず、遅すぎずの水準。先週とは似て非なる馬場と考えたほうがいいかもしれない。

とはいえ、道中外、直線も外、というタイプが不利な点は同じ。よほどの力量差あるいは適性差でもなければ、内～中をロスなく回ってきた馬が有利であることは間違いない。多頭数のレースであればなおさらだ。脚質については、先行～好位差しがやや有利も、展開ひとつで中団からの差しも十分に間に合う印象。いずれにしても水準以上の速力あるいは鋭い決め脚を備えていることが肝要。速い上がりに対応できる瞬発力は欠かせない。したがって、内めで立ち回る差しタイプが優位とみるべきだろう。


血統面については、4～5回東京開催における芝2400ｍの結果をみると、父方ではディープインパクトやステイゴールド（直仔種牡馬を含む）など、サンデーサイレンス系の主流どころが好調。とりわけ、母父にロベルト系種牡馬あるいはノーザンダンサー系種牡馬を持つ馬の好走例が多い。ほかでは、父あるいは母父にキングマンボ種牡馬やロベルト系種牡馬を持つ馬の奮闘も目立つ。

また、近年のジャパンカップの上位入線馬を検証すると、父サンデーサイレンス系が優勢。なかでも、母父にミスプロ系種牡馬あるいはノーザンダンサー系種牡馬を配している馬の上位占有率が高い。父サンデーサイレンス系以外では、父キングマンボ系や父ロベルト系、父グレイソヴリン系の活躍が目につく。こちらは、現役時に日本ダービー連対経験のある種牡馬の好走例が多く、条件を満たす馬はケアしておきたい。

4～5回東京開催の芝2400ｍ戦および近年の当レースの血統傾向をまとめると、サンデーサイレンス系×ミスプロ系、サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系、現役時に日本ダービー連対経験のある父キングマンボ系、現役時に日本ダービー連対経験のある父ロベルト系の4パターンが狙い目。血統面と先述した馬場傾向（内めで立ち回る差しタイプが優位）の要点をクリアしているのは、③サトノダイヤモンドの1頭のみ。よって、当欄では、③サトノダイヤモンドを注目株として推奨する。



ウマニティ重賞攻略チーム

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