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昨秋のキタサンブラックは古馬のエース的存在になった。デビュー12戦目で初めて1番人気に支持された京都大賞典を快勝し、1番人気で迎えたジャパンC。いつも僅差で勝ってきた王者が、ここで2馬身半差の逃走圧勝劇を演じた。
「うまく乗られた、というひと言。うちの馬も最高の状態だったから、勝ちたかったのだけど」
2着サウンズオブアースの藤岡調教師が苦い表情で振り返る。確かに、後続が武豊騎手の術中にはまったレースだったのかもしれない。勢い良く飛び出し、平均ラップを刻むかと思いきや、実際はスロー。勝負どころで後続も動いたが、キタサンは余裕をもってペースアップするのだから、差が縮まるはずはない。サウンズオブアースも力強く伸びたが、勝ち馬を脅かすには至らなかった。
たとえ最高の状態で臨んでも、力を出し切られたら影すら踏ませてもらえない。ライバル陣営の証言は、マイペースで行けたときのキタサンの強さを際立たせる。
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