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右肩の違和感のため、追い切りを19日に延期したヴァーリミアンは坂路で併せ馬を敢行。不安を感じさせない上々の動きを披露した。フェブラリーSの枠順は20日午前に確定、21日に全国で前売りされる。
右肩の出が悪かったため追い切りを1日延期したヴァーミリアンは、坂路で追い切りを消化。フェブラリーS連覇へ気勢を上げた。
06年のJCダート馬のアロンダイト(牡6オープン、3月8日の仁川Sに出走予定)との豪華併せ馬。序盤から気合を付けられ、ラストは鞍上の久保調教助手のステッキが飛んだ。4ハロン54秒1-39秒8-14秒0(一杯に追う)とタイムは平凡だったが、負荷は十分にかかっていた。
「年を重ねるごとに(追い切り)時計は出なくなっているが、先週、今週といつものヴァーミリアンの動きを見せている」と石坂調教師が話すように、前走の東京大賞典(2着)とほぼ同じタイムでフィニッシュ。「やりたいと思っていた攻め馬が、その通りできてキビキビした動きだった。水曜日に追い切らなくても間に合うと思っていたし、1日延ばした影響は感じられない」とトレーナーは不安を一蹴した。
2度続けてカネヒキリの後塵を拝した昨年の王者は、失ったプライドを取り戻すことだけを考えている。「前走は本当に悔しい負け方だった。何とかここで巻き返したい」。厩舎スタッフの思いはひとつ。フェブラリーS連覇しかない。
史上初のV2を果たせば、カネヒキリなどに並ぶGI7勝目となる。「ヴァーミリアンがヴァーミリアンの力を出してくれれば、可能性は十分ある」と石坂師。一頓挫はあったが、打倒カネヒキリの態勢は整ったようだ。(高尾幸司)
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