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29日、中京でスプリント王を決める春のGI第1弾「第45回高松宮記念」(芝1200メートル)が行われる。今年のキーワードは、“ハイペース”。国内外のスピード自慢がそろい、例年以上に先陣争いが激化するだろう。展開利が見込めそうな差し馬から、まずはストレイトガールをピックアップだ。
1番人気に推された昨年の高松宮記念で、ストレイトガールは豪雨で水浸しとなった馬場に泣いた。しかし、能力が高ければこその3着。「あれから1年経って6歳になった。そこがどう出るかやね」と藤原英調教師が言い続けてきたのは、リベンジのときを待っていたからだ。
そのあとのGI、ヴィクトリアマイル3着、スプリンターズS2着、香港スプリント3着の実績からしても王者としての“資格”は十分にある。「今度が勝負だ。馬体はいいし、しっかりと整えてきた。前走で香港に挑戦したことが正解なのかどうか、それもここではっきりすると思う」と、トレーナーはキッパリ。
帰厩後は入念に乗り込まれ、先週18日はCWコースで併せ馬。直線内からラスト1F11秒5とスパッと切れ、半馬身先着した。「追われてからの反応も良かったけど、それ以上に馬体の張りがいいね。先週よりも良くなっている。去年と変わったところはない」と、手綱を取った岩田騎手が声を弾ませた。
早々と逃げ宣言が出たアンバルブライベン、ハクサンムーン、香港の快速馬エアロヴェロシティが絡めばハイペースは必至。ストレイトにはおあつらえ向きの展開ができあがるだろう。あとは瞬発力が生きる良馬場になりさえすれば、悲願成就のシーンは大いにありそうだ。
(夕刊フジ)
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