競馬ニュース > 記事
ダービーで2着になった瞬間から、「年内のGIで必ず決めてくれる」と信じて来ました。得意とはしていない不良馬場でしたが、最後まで黙々と走っていた姿がひたむきで、グっと心を掴んで離れなかったからです。リーチ君は周りの応援をたっぷり受けてそれを理解している馬さん。だからあんな絞り出した様な力が出せるのです。
菊花賞の過去20年の勝ち馬を見ると、ダービー2着から制している馬さんは7頭もいます。初の2400メートルと、足元が取られてしまうあの環境であそこまで粘れたタフガイ・リーチ君を思えば、実績のある京都コース、3000メートルへの距離延長も期待に変わってしまいます。
神戸新聞杯で2着になったことも予定通りです。神戸→菊で連覇している馬さんは近年ディープインパクトくらい。むしろ2着馬以下からの勝ち馬の方が多いのです。一昨年のアサクサキングスはダービー2着、秋初戦の神戸新聞杯も2着で菊は優勝! ロジユニヴァースなどリーチ君が手を焼いてしまうライバル馬がいないレースならば(イコピコについては日曜のコラムをお楽しみに!)、今まで通り同世代に別格の走りを見せつけて来ちゃいましょう。
98年セイウンスカイ以来の逃げ馬による勝利。リーチ君なら成し遂げられます! 菊花賞は“もっとも強い馬が勝つ”。今回は“最も好きな馬が勝つ”。一番の願いです。引き締まったリーチ君の馬体が、どの馬さんより先にゴール板を越えます様に。春に成し遂げられなかった冠を手に入れて、これから益々強くなってもらいたいと思います!(今井りか)