今週の「調教ウオッチャー」はチャンピオンズＣが対象。中京競馬場で調整するインペラティヴ（米国）以外はすべて栗東トレセンの関西馬だけに、大阪サンスポから正木、鈴木の両記者、関西競馬エイトから西尾トラックマンの３人が妙味ある好調教馬を取り上げて激論を交わした。

　鈴木　調教のよさが直結しやすいダート戦。正木さんから妙味ある馬をお願いします。

　正木　調教評価で、ただ１頭のＳ評価のローマンレジェンドやろな。ダートのＢコースでハードな２段構えの３頭併せ。最後方から外の馬を楽々とかわし、ゴール前は内でまだ余力を残していたダノンミル（１６００万下）を矢のような伸びでクビ差捕らえた。さらに体もパワーアップした印象で、６ハロン７８秒１－１１秒１の時計以上に中身の濃い調教やった。

　西尾　確かに休み明けとは思えない仕上がりですね。ボクはＣＷコースで併せ馬を消化したニホンピロアワーズがよく見えました。併走馬を２馬身追走の形で前半からハイラップを刻み、直線はさらにダイナミックな動きで５馬身突き放しました。大型馬なので、休み明けを叩いた上昇度も大きいはず。見限りは早計ですよ。

　鈴木　ボクは坂路の併せ馬で１馬身先着したクリソライトの評価を上げたいと思います。ラストまで実にしっかりした脚どり。時計を要していた荒れた馬場で４ハロン５２秒２－１２秒８なら非常に優秀です。

　正木　坂路で最も時計のかかる時間帯に併せたホッコータルマエ。実際、時計は４ハロン５５秒１－１２秒８やったけど僚馬を追走して、ラストはねじ伏せるように２馬身先着。やっぱり底力はあると感じた。

　西尾　もう１頭ならワンダーアキュート。ＣＷコース単走（６ハロン８１秒５－１３秒１）ながらメリハリのある動き。さすが過去３年連続２着の実績馬だけのことはあります。

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