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第49回京都大賞典(14日、京都11R、GII、3歳上オープン国際(指)、別定、芝・外2400メートル、1着本賞金6200万円 =出走12頭)川田将雅騎乗、3番人気のラストインパクトが好位から脚を伸ばし、粘るタマモベストプレイとの叩き合いを制して快勝。勝ちタイムは2分24秒2(良)で、今年2月の小倉大賞典に続く重賞2勝目をあげた。1番人気のトーセンラーは直線で追い上げたが3着がやっとだった。
火曜日に順延になった影響もなく、ラストインパクトがGIIを手堅くゲット。台風一過の空の下、勝利へ導いた川田騎手は満足げな表情だ。
「前が止まらない馬場だと思い、ある程度の位置で競馬をしました。追い出しもスムーズにできましたし、いい競馬ができました」
よどみないペースで飛ばすトゥザグローリーから少し離れた3番手を追走。折り合いをつけて、4角手前から2番手のタマモベストプレイを目標に少し早めのスパートを開始した。GOサインにこたえてしっかり伸びて、ゴールではきっちりとクビ差先着。馬場と相手との距離を把握した好騎乗だった。
2月の小倉大賞典がGIII、そして今回がGII。一戦ごとに力をつけながら、グレードの高いレースで結果を残せるようになっている。
「安定して走れるようになればいいが、以前と比べれば大人になってきた。一歩ずつ(高いレベルへと)いかんとな」と松田博調教師がうなずく。
次走は未定だが、優先出走権を獲得した天皇賞・秋(11月2日、東京、GI、芝2000メートル)を含めて、今後は大舞台が視野に入る。秋の古馬GI戦線のキーマンならぬ、キーホースとなりそうだ。 (宇恵英志)
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