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3日の京都11Rで行われた第53回きさらぎ賞(3歳オープン、GIII、芝1800メートル、8頭立て=インパラトールは出走取消、1着賞金=3700万円)は、和田竜二騎手騎乗の6番人気タマモベストプレイ(牡、栗東・南井克巳厩舎)がゴール寸前で差し切ってV。重賞初勝利を飾った。タイムは1分48秒9(良)。
初めての距離も克服したタマモベストプレイが、春に向けて大きく夢の広がる重賞初Vを決めた。
レースは押し出されるようにマズルファイヤーがハナに立ち、超スローの流れ。バッドボーイ、タマモベストプレイが2、3番手を併走する形になり、1番人気のリグヴェーダは内ラチ沿いを追走した。荒れたインを嫌って直線は馬場の真ん中あたりで各馬が横に広がっての追い比べ。前半の“貯金”を生かして逃げ込みを図るマズルファイヤーだったが、1完歩ごとにタマモベストプレイが差を詰める。和田騎手の叱咤に応えて、ゴール寸前でタマモベストプレイがきっちりとかわしてV。クビ差の2着にマズルファイヤーが粘り、3/4馬身差の3着には3番人気のアドマイヤドバイが入っている。
タマモベストプレイは、父フジキセキ、母ホットプレイ、母の父ノーザンテーストという血統。北海道浦河町・信成牧場の生産で、タマモ(株)の所有馬。通算成績は4戦3勝。重賞初勝利。南井克巳調教師、和田竜二騎手ともにきさらぎ賞初勝利。
和田騎手は「上手な競馬をしてくれました。特殊な馬場になっているのでスローになると思っていましたが、前走で出して行ったことが生きて、楽な競馬ができましたね。(さらなる距離延長については)今回がスローだったので本当のところは分かりませんが、この兄弟の中では一番距離がもちそうですし、クラシックに行けたらいいなと思います」と年男(1977年生まれ)として最初の重賞勝ちに笑顔を見せていた。
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