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プロキオンSの追い切りが8日、栗東トレセンと浦和競馬場で行われた。2月の根岸S1着以来となるエアハリファは、力強い動きで好仕上がりをアピール。秋のGI戦線に向けても好結果を残しておきたい。かしわ記念2着以来のベストウォーリアがサンケイスポーツ調教評価『S』をゲット。レッドアルヴィス、コーリンベリーも上々の動きを見せた。
薄暗い午前5時過ぎ。ライトを浴びたエアハリファが、力強いフットワークで輝きを放った。CWコースの3頭併せで、貫禄の最先着。上々の仕上がりをアピールした。
「2週続けてしっかりと負荷をかけました。楽に動けていたし、動きは言うことないですね」
辻野助手が納得の表情を浮かべた。
イサベル(1600万下)、トーセンビクトリー(500万下)を追いかける形。前日の雨で重たくなった馬場をものともせず、軽快に進む。直線入り口で最内に潜り込むと、馬なりで併走馬をかわして、6ハロン87秒0、3ハロン38秒5-12秒1で2頭に半馬身先着した。
2月の根岸Sを勝って以来、約5カ月ぶりとなる。「最後もしっかり負荷をかけていこうという意図で」と辻野助手は説明し「気持ちがしっかり入っていましたね」と好感触を伝えた。
前走の根岸Sは、上がり3ハロン34秒9の決め手で差し切り重賞初Vを飾った。予定していたフェブラリーSは、右前脚の蹄(ひづめ)を傷め回避。幸い回復が早く、放牧を挟んで6月12日に帰厩。ここまで入念に乗り込んできた。
辻野助手は「気性が勝ったタイプで、久々でもコンスタントに結果を出していますからね」と臨戦態勢に自信を見せる。
6歳でキャリアはまだ18戦と伸びしろもある。「馬も若いし、数を使っていない分、フレッシュな状態で臨める。自分の力を出せれば、好勝負できると思う」と辻野助手。今秋こそGIの舞台に立つため、再始動となる尾張の砂決戦で好結果を残したい。 (渡部陽之助)
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