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アスカノロマンが21日、東海ステークスへ向けて栗東トレセンで追い切った。前日20日に行う予定だったところ、降雪のため1日延びたが、不良のCWコースを馬なりで快走。態勢を整えた。スタミナ強化が図られている上、今回と同じ舞台で勝ち星もあげており、重賞初制覇へ陣営の期待は高まる。
午前8時過ぎ、気温0度。雪が残るCWコースをアスカノロマンが軽快に走り抜けた。降雪のため、追い切りが1日延びても影響なし。重賞初Vへ、抜かりのない仕上げで好調をアピールだ。
「動きはよかったですね。いい状態で臨めると思う。力が抜けた馬はいないし、ここでもいい勝負ができると思う」
騎乗した太宰騎手が息を弾ませる。向こう正面から徐々に加速。水分を含んだ馬場を苦にせず、馬なりで6ハロン83秒8、3ハロン39秒4-12秒9と上々の時計を叩き出した。
「雪で追い切りがきょうになったが、きちっと仕上がったと思う」と川村調教師。「スピードがあるのは分かっている。だから、前走後は息を作るために長め、長めに乗ってきた」。11、14日に続き、CWコースで6ハロンからの追い切りを終え、納得の表情を浮かべた。
昨秋は5カ月半ぶりのGIIIみやこSで4着。前走のベテルギウスSはマイネルバイカに逃げ切られたが、好位からしっかり伸びて2着を確保した。
一昨年11月に498キロだった馬体重が前走は522キロ。釘田助手は「幅が出て、体つきが違ってきた。以前はダート馬としてはきゃしゃだったけど、上のクラスでも遜色のない体つきになってきた。競馬の後の反動も少なく、精神面の成長も感じる」と目を見張る。
舞台も歓迎だ。一昨年7月に同じ中京ダ1800メートルの濃尾特別(1000万下)を快勝。太宰騎手は「中京は強い勝ち方をしているし、どこからでも競馬ができる。楽しみ」と力を込める。
結果次第ではGIフェブラリーS(2月21日、東京、GI、ダ1600メートル)も視野に入る。「ここで結果を出して賞金を加算できれば」と釘田助手。まずはタイトル獲得だ。 (渡部陽之助)
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