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先週取り上げたドゥーラは強かったですね。申し訳ありません。当連載立ち上げ時の打ち合わせで、「不安がある、と指摘した馬が毎週勝ち続けたら、それはそれで面白いかも」という話が出ていたことが昨日のことのように思い出される今日この頃(笑) まさに現実のものとなりつつある当コンテンツですが、「ここで不安な人気馬と指摘された馬は買い」そんな“新タイトル“も見据えて、今回もまいります。
さて、今週末は札幌でエルムSが行われます。ペプチドナイルやセキフウなど、前走マリーンS組が上位人気になりそうです。
別路線組を狙いたい、という人は6月の東京・アハルテケSで2着以下に4馬身差をつけて快勝し、このエルムSに駒を進めるタイセイサムソンを狙おうと考えるかもしれません。その前走は逃げ切り勝ちでした。東京競馬場から小回りの札幌競馬場に変わるのは、脚質を考えると大きなプラス材料だと思う人も多いでしょう。しかし、このタイセイサムソンこそが危険な人気馬なのです。その理由を説明しましょう。
函館で行われた2013年と2021年を含め、近10年のエルムステークスにおいて、前走が東京競馬場でのレースだった馬は7頭いますが、その成績は「0-0-0-7」と全く馬券になっていません。タイセイサムソンはこのデータに該当します。
この馬はこれまで5勝していますが、そのうちの4勝は東京競馬場で挙げています。残る1勝は小回りの中山ですが、これは未勝利戦でのものであり、参考外と言えるでしょう。タイセイサムソンは東京競馬場では信頼できますが、他の競馬場ではその信頼性が落ちてしまうのです。
番手からのレースで勝ったこともありますので、タイセイサムソンは何が何でも逃げなければならない馬ではありません。しかし、アハルテケSを勝利した後、手綱を取っていた横山和生騎手は「この馬のリズムで走ることができるかが課題だ」とのコメントを残しています。今回も同騎手が騎乗予定ですので、ハナに立ち、レースの主導権を握りたいと考えている可能性は高いと思われます。
近10年のエルムステークスにおいて、逃げ馬の成績は「0-2-3-5」で勝ち馬は出ていません。良くても2~3着と考えるべきでしょう。このデータは、マリーンステークスを逃げ切ったペプチドナイルを狙っている人にとっても気になりますが、2走前の大沼Sでは途中で他の馬にハナを譲りながら勝利していますので、タイセイサムソンが逃げにこだわるのなら、ペプチドナイルは番手からのレースを選択することは容易に想像できます。厳しい競馬を強いられるのは、タイセイサムソンのほうではないでしょうか。
果たして筆者の指摘が正しいか? それともタイセイサムソンが今回取り上げた不安材料を克服して勝利するのか? 先週のドゥーラの勝ちっぷりを考えると答えは自ずと......という感じもしてきますが(笑)、ともあれ「馬券購入は自己責任で」を合言葉にレースを楽しんでいきましょう。
(文・菅野一郎)
このニュースへのコメント
TERAMAGAZINE
ドゥーラ
調教なんて
関係ないよ
歴史に刻まれる競走馬
絶対能力
結果を示すだけ
調教捜査官(意味不明)
が的中するのは
G3までが精一杯
それでも
優秀だと思う
2023年8月4日 1:32
TERAMAGAZINE
当連載立ち上げ時の打ち合わせで
「不安がある、と指摘した馬が毎週勝ち続けたら、それはそれで面白いかも」という話が出ていたことが昨日のことのように思い出される今日この頃(笑)
笑ってる状況じゃないけど
菅野一郎さん
手汗稼いだ馬券
購入する人の
もうぎりぎり心情
わかっいるのかな
2023年8月4日 1:05
TERAMAGAZINE
先週取り上げたドゥーラは強かったですね
申し訳ありません
#菅野一郎
2023年8月4日 0:59
TERAMAGAZINE
ペプチドナイル
2023年8月4日 0:55
馬鹿の一浪
>タイセイサムソンは東京競馬場では信頼できますが、
>他の競馬場ではその信頼性が落ちてしまうのです。
過去の戦歴をみました
小回りコースの福島で2着、他に中京でも2着などもあり、他の競馬場で信頼できないとは言い切れないと思いますが、いかがでしょうか
>答えは自ずと......という感じ
さすが、運営の方の校正は的確ですね
2023年8月3日 15:25