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七夕賞の追い切りが6日、東西トレセンで行われた。美浦では福島民報杯を圧勝したアンティシペイトが、Wコースで豪快な走りを披露。好調キープを印象付けた。
どんよりとした曇り空とは裏腹な、スカッと晴れやかな動きだった。重賞初制覇を狙うアンティシペイトが、美浦Wコースでハヤヤッコ(OP)相手に3馬身先行。終始抜群の手応えで大外を回ると、相手に並びかける隙を与えず、そのまま2馬身置き去りにしてフィニッシュした。
「いい動きでした。前回も調子は良かったですけど、それと比較しても変わらずいい状態をキープできています」
5ハロン68秒5-11秒5の好時計に、武藤騎手から思わず笑みがこぼれた。見守った国枝調教師も「いい感じだね。大外を回って十分な時計じゃないかな」とうなずく。
同じ舞台の前走・福島民報杯では、一度は外していたブリンカーを再装着。後方から早めにまくる積極的な競馬で5馬身差の圧勝だった。「展開もドンピシャでしたけど、強い競馬でした。自分から動いていく形を作りたいので、少し外めの枠がほしいですね」と、鞍上は前走の再現を期待する。
デビュー6年目の武藤騎手は2019年に関東オークス(JpnⅡ)をラインカリーナで制しているが、中央重賞は未勝利。先週のCBC賞ではルーキーの今村聖奈騎手が重賞初騎乗Vの快挙を成し遂げており、「自分より下の子もどんどん活躍しているので、負けていられません。そろそろ僕も重賞を勝ちたいし、すごく楽しみにしています」と闘志を燃やしている。
人馬ともに待望の重賞初制覇へ。先週、JRA通算1000勝を達成した国枝厩舎の勢いに乗って、サマー2000シリーズの初戦を取りに行く。
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