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早朝の冷たい空気に溶け込むように、静かに最終リハを終えた。史上初の無敗の3冠牝馬デアリングタクトが、落ち着き払った走りで登坂。またがった松山騎手が、満足げにうなずいた。
「輸送もありますし、馬のリズム重視で。いいフォームでしたし、いい追い切りができたと思います。乗っている感じでは、(状態は)良くなっているなと感じました」
栗東CWコースでラスト1ハロン11秒7(6ハロン81秒2)とはじけた18日の1週前追い切りから打って変わって、今週は坂路で“静”の当週追い。前半をじっくりと運ぶと、最後の直線でも鞍上は手綱を持ったまま。それでもスピード感あふれる脚取りでラスト1ハロン12秒7(4ハロン54秒7)をマークした。前向きさを感じさせながらも、折り合いはバッチリだ。
今回は、春の桜花賞→オークスと同じ中5週の臨戦過程。杉山晴調教師は「春を踏襲する形で調整をしてきました。1週前に負荷をかけて、順調にきています」と、意図通りであることを強調。「カイバも食べていますし、気になるところもないです」と続けた。秋2戦目で、余力も十分だ。
同舞台のオークスでは、直線で前が壁になるなどスムーズさを欠きながら、半馬身差で差し切ってV。同世代相手の当時と相手が違うとはいえ、適性の高さに疑う余地はない。松山騎手が「オークスで強い競馬をしてくれましたし、問題ないと思います」と話せば、トレーナーも「個人的にはオークスが一番強い競馬をしたと思っているし、条件は合っているのかな、と」とうなずく、ベストの条件だ。
「年長馬やチャンピオンに挑むのに、恥ずかしくない状態でレースに臨めると思っています。挑戦する意識ですが、秋華賞より強いデアリングを見せられるよう調整しています」と杉山晴調教師は力強く締めた。現役最強馬の称号をかけた世紀の一戦。万全の態勢でゲートに入る。 (山口大輝)
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