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京成杯が19日、中山競馬場で12頭によって争われ、後方を進んだ7番人気のクリスタルブラックが直線で大外から豪快に伸び、新馬勝ち直後で重賞を制覇した。落馬事故で1年以上の休養があった吉田豊騎手(44)=美・フリー=は昨春の復帰後、重賞初制覇。同じ大久保洋吉厩舎に所属した高橋文雅調教師(47)=美浦=も、開業9年目で重賞初勝利となった。
新馬戦を勝ったばかりの7番人気クリスタルブラックが金星だ。豪快な末脚に吉田豊騎手が舌を巻いた。
「新馬も外から脚を使ってくれたので、最後は外へと思っていました。使って気合の乗りが変わっていて、脚を使えるかなと思ったけど、外に出した感じが新馬と同じ感触。ただ、まさか届くとは思わなかったです」
最内枠から後方を追走。1~2コーナーでは頭を上げて掛かっていたが、向こう正面で落ち着いた。4コーナーでも後方3番手だったが、大外から他馬を次々と抜き去り、抜け出していた1番人気スカイグルーヴを半馬身捕らえてトップゴールに飛び込んだ。
2017年中山金杯(ツクバアズマオー)以来の重賞制覇。17年12月9日の中山競馬で落馬して頸椎(けいつい)を骨折し、1年3カ月も休養。昨年3月2日の復帰後、初の重賞制覇。それを何より喜んだのが、開業9年目で重賞初制覇を飾った高橋文調教師だった。
「それが一番うれしいです。戻ってきてなかなか勝てなかったし…。僕自身、やっぱり豊で勝ちたかったですから」
大久保洋吉厩舎所属時に、ジョッキーとスタッフとして苦楽をともにした仲。「(同門の)戸田先生や尾関先生にも(重賞で)乗せてもらっていましたし、今回、高橋先生の馬で勝てたのは格別です」と吉田豊騎手も絆のVに感無量だ。
今後は放牧に出て、気性を考慮して皐月賞(4月19日、中山、GI、芝2000メートル)に直行する公算が大きい。「想像を超えていました」とトレーナーがいえば、鞍上も「乗り味が本当にいい馬。落ち着いてくれば、さらに良くなると思います」とポテンシャルに期待を寄せる。粗削りながら、2戦無敗で3冠初戦と同じ舞台の重賞を手にしたクリスタルブラック。さらに成長した姿を見るのが待ち遠しい。 (千葉智春)
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このニュースへのコメント
georgeYama
驚愕の末脚でした、皐月賞は人気するな~。無事に育ってくれよう祈ります。
2020年1月20日 12:08