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第302話 「朝日杯FS」
敢えて書くのもなんなんですが今年の最大のテーマは阪神開催に替わったことです。
阪神芝1600mコースといえば先週開催された阪神JFと同じコース。
ならば阪神JFが参考になるのではないか?というのを検証したいと思います。
検証するのは12月の阪神芝1600mコースの2歳戦において牡牝混合のレースと牝馬限定のレースで違いがあるのかどうか?です(2009年以降)
両方のレースがあるのは新馬戦と未勝利戦の2つのクラスです。
ではそれらの平均ラップはどうなっているかというと
・新馬 混合
36.88-25.72-34.75 =1.37.35 ▼11▼5△7
・新馬 牝馬
36.92-25.62-34.76 =1.37.30 ▼ 8▼6△3
・未勝利 混合
35.73-24.98-35.18 =1.35.89 ▼ 8▼2△7
・未勝利 牝馬
36.17-24.65-35.25 =1.36.07 ▼ 7▼4△8
新馬戦ではそれほど差はありませんでした。
牝馬戦よりも混合戦の方が大きな加速が生じているのがは意外な結果で斬れは混合戦の方が問われていることになります。
但し、サンプル数はどれも10レース未満なのであくまで参考程度と考えた方がいいでしょう。
次に未勝利戦ですがこちらもそれほど差はありませんでした。
混合戦の方がテン速く中盤溜めるという傾向にはなっています。
違いがあるのは脚質です。
・新馬 混合
逃げ 1-1-1- 5 勝率12.5% 連対率25.0% 複勝率37.5%
先行 5-4-3-15 勝率18.5% 連対率33.3% 複勝率44.4%
差し 2-1-3-25 勝率 6.5% 連対率 9.7% 複勝率19.4%
追込 0-2-1-31 勝率 0.0% 連対率 5.9% 複勝率 8.8%
・新馬 牝馬
逃げ 1-0-0- 4 勝率20.0% 連対率20.0% 複勝率20.0%
先行 1-2-2-16 勝率 4.8% 連対率14.3% 複勝率23.8%
差し 2-3-2-20 勝率 7.4% 連対率18.5% 複勝率25.9%
追込 1-0-1-23 勝率 4.0% 連対率 4.0% 複勝率 8.0%
・未勝利 混合
逃げ 1-1-1- 6 勝率11.1% 連対率22.2% 複勝率33.3%
先行 5-3-1-23 勝率15.6% 連対率25.0% 複勝率28.1%
差し 3-4-7-51 勝率 4.6% 連対率10.8% 複勝率21.5%
追込 0-1-0-43 勝率 0.0% 連対率 2.3% 複勝率 2.3%
・未勝利 牝馬
逃げ 1-0-1- 4 勝率16.7% 連対率16.7% 複勝率33.3%
先行 2-3-2-16 勝率 8.7% 連対率21.7% 複勝率30.4%
差し 3-3-2-26 勝率 8.8% 連対率17.6% 複勝率23.5%
追込 0-0-1-23 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 4.2%
新馬でも未勝利でも混合戦は先行馬有利となっています。
つまり、阪神JFは差し馬独壇場のレース傾向ですがが朝日杯FSになると「差し馬中心という考えは危険」ということになるでしょう。
1600mではありますがコース条件としては中距離のスタミナも問われやすいので牝馬限定になると最後の坂でバテて脚が止まるケースが要因ではないかと思われます。
以上のことと先週の阪神JFのコラムを総合的に考えると以下の様になるかと思われます。
・瞬発戦実績は必要
・連続加速実績はあった方がベター
・前走上がり2位以内有利(絶対ではない)
・前走の距離は短縮>同距離>延長の順で有利(延長はおそらくかなり不利)
今年のメンバーは上位人気に予想される馬達がなかなか揃った印象。
アッシュゴールド、クラリティスカイ、タガノエスプレッソ、ダノンプラチナ、ナヴィオン、ネオルミエール、ブライトエンブレム
は有力でしょう。
クラリティスカイは前走上がり5位、タガノエスプレッソは菱田Jに乗り替り、ダノンプラチナ、ネオルミエール、ブライトエンブレムの3頭は関東馬で初輸送、などが不安要素か。
(追記 関東馬は栗東入りしてるそうです)
穴馬で推したいのは距離短縮の2頭コスモナインボールとペプチドウォヘッド。
「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
クラリティスカイ→コスモナインボール→タガノエスプレッソ
1800mでの勝利経験を上位に挙げてみました。
アッシュゴールドはかなりの人気が予想されますが現状では他の馬との差はあまりない印象。
来年以降は分かりませんが消すなら今回では?
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。