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阪神の日曜メーン、GIIフィリーズレビューに出走するメイショウマンボの追い切りが7日、栗東トレセンで行われた。坂路での併せ馬で僚馬に3馬身半先着し、絶好調をアピール。前走のこぶし賞で牡馬を一蹴した末脚を使って、1~3着に与えられる桜花賞(4月7日、阪神、GI、芝1600メートル)への優先出走権を手に入れる。
朝もやが立ちこめる坂路で、メイショウマンボが圧巻のパフォーマンスを見せつけた。武幸騎手(レースは川田騎手)を背に4ハロン53秒1、ラスト1ハロン12秒8。一杯に追われる併走馬を馬なりで3馬身半も突き放した。
「55秒-13秒くらいでと指示していたが、思ったより速かった。まったく無理していないし、心配はない」
飯田明調教師が目尻を下げた。最終追い切りは僚馬メイショウカイオウ(牡5、500万下)を1馬身追走。残り400メートルあたりで並びかけると、抜群の手応えで一気に加速。パートナーを抜きさると、そのままゴールを駆け抜けた。
塩見調教助手は「コーシロー(武幸騎手)も『いいよ』と言っていた。使い続けてきているが、疲れは感じられない。今までもどこか痛めたということがなく、順調にきているのが一番」と声を弾ませた。
デビューから4戦2勝。阪神コースは、新馬勝ちの直後に挑戦したGI阪神JFで10着に敗れているが「あのころとは馬が違うし、問題ない」と塩見助手。デビュー当初492キロだった馬体重は一戦ごとに減り、前走では476キロだったが、「しっかりカイバを食べてあの体だから大丈夫」と意に介さない。
前走のこぶし賞はメンバー最速タイの上がり34秒3で差し切りV。牡馬たちを切り捨てた末脚を今回も駆使し、桜花賞への切符をゲットする。 (小林政史)