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東西で秋競馬がスタート。阪神では10日にサマースプリントシリーズ最終戦「第37回産経賞セントウルS」が行われる。同シリーズの優勝馬は決まったが、有力馬がここから始動するため、仁川の電撃6ハロンから目が離せない。3歳の韋駄天ビッグシーザーが初めて戦う年長馬を撃破し、スプリント界の主役へのし上がろうとしている。
若き快速馬ビッグシーザーは、高松宮記念を制した父ビッグアーサーから優秀なスピードを色濃く受け継いでいる。
昨年9月に中京芝6ハロンの未勝利戦を1分7秒9の2歳レコードで逃げ切ると、福島2歳S、中京2歳S、LマーガレットSと破竹の4連勝。重賞初制覇を狙った前走の葵Sは3着と1番人気を裏切ったが、「ロケットスタートを切ったモズメイメイを追いかける形になり、2着馬に差し込まれてしまった」と西園正調教師は振り返り、「この時期に1分7秒2で走れているし、内容としては悪くなかった」と持ち時計を短縮したパフォーマンスに光明を見ていた。
3カ月半ぶりの始動戦へ向けて2週前に栗東CWコースで6ハロン77秒1の好タイムをマーク。1週前は同コースで幸騎手を背に3頭併せで最先着を果たし、6ハロン82秒0、ラスト1ハロン11秒3をマークした。「一杯にやってほしいとの指示で、いい動きだった。まだ緩さを残しているが、前走よりいい状態で出られそう」と、幸騎手はさわやかな笑顔で好感触を伝える。
「仕上がりは文句なし。まだ伸びしろがあるので、うまく体を使えるようにCWコースにも入れて順調に調整できている。勝ってGIにつなげたいね」と、トレーナーは力を込める。年長馬を蹴散らして重賞初タイトルを手に入れ、スプリンターズSへ向かいたい。(夕刊フジ)