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東西トレセンで取材する記者が、日替わりでGⅠ出走馬の気になる点を直撃する「俺のチェックポイント」。初日は大阪の増本隆一朗記者がドゥアイズに注目。前回、出遅れたゲートを入念に練習して課題克服に取り組んでおり、状態も良さそう。一発ありそうな気配を感じた。
先週のNHKマイルCは、2歳王者ジャンタルマンタルと2歳女王アスコリピチェーノの強さが際立つ結果となった。やはり東京マイルは、実力がストレートに出やすいコースだと改めて感じた。だが、3着ロジリオンは10番人気で伏兵に出番がないわけではない。能力は高いけど、結果を出し切れずにここまで来た馬を狙うのが、好配への近道と考える。
ドゥアイズに注目した。デビュー11戦で掲示板を外したのはオークスと秋華賞のみという堅実派。ベストのマイルでは阪神JF3着、クイーンC2着と重賞でも力を示している。今年初戦の洛陽Sで新馬戦以来となる2勝目をつかみ、明け4歳で本格化を予感させたが、前走のサンスポ杯阪神牝馬Sは出遅れが響いて鋭く追い込むも5着に終わった。スタートに課題があるのは明白。中間で改善できているのか、蟹江助手に話を聞いた。
「普段のレース前はゲート練習は1週前に1回やるだけですが、今回は2週前、1週前と連続で行きました。練習では問題ないですよ」
入念に課題改善に取り組んでおり、GⅠ仕様の仕上げができているとみてよさそうだ。前走後は滋賀県・ノーザンファームしがらきでのリフレッシュ放牧を挟んで、4月23日に栗東トレセンに帰厩。1日のCWコースでの1週前追い切りでは、初コンビとなる鮫島駿騎手が騎乗して6ハロン84秒0-11秒6をマークした。同助手は「前走から10キロぐらい馬体重が増えていますが、太い感じはないです。動きも今までで一番いいんじゃないでしょうか」と好ムードを伝える。
東京競馬場はオークス(9着)以来となるが、「あのときはスタンド前発走で、かなりイレ込んでいました。だいぶリラックスできるようになってきていますし、スタート地点も向こう正面ですから、大丈夫だと思います」とうなずいた。
前走後にムルザバエフ騎手が「この経験が次に生きると思う」と話していたのが印象的。課題を克服し、最高の状態にあるなら、大舞台での逆転がありそうだ。(増本隆一朗)