⑰メタルスピード

ハードコアな大波乱へ、チューニングは万全だ。スプリングＳ３着メタルスピードは決戦前日、美浦南の角馬場からＢダートコースをダクで周回し、最終調整を終えた。

５００キロ超の馬体を細いくらいにすっきりと見せ、仕上がりは絶好。堂々としたたたずまいは威圧感も感じさせ、気が強そうな素振りも道悪のタフな争いで魅力的。気配だけ切り取れば美浦勢でもっとも際立つ。

「舌を縛っているのはいつものこと。変な気負いがないのが今回はいい。楽しみを持って送り出せる」と相田助手。サンツェッペリン（２００７年１５番人気２着）の再現ですか？と水を向けると「あのときは善戦止まりですから」とニヤリ。大金星へ勝負に出る。


①ソールオリエンス

最終調整は美浦Ｗコースでキャンター。馬場入り時には気合ものぞかせた。「前向きな気持ちでレースに臨めます。最内枠（①番）なのでやることは限られるけど馬群もバラけるし、京成杯もパンパンの良馬場ではなかったので」と名畑助手は道悪克服にも手応え。

⑤フリームファクシ

日英ＧⅠ勝ち馬ディアドラを半姉に持つルーラーシップ産駒は、午後３時５分に中山競馬場入り。「トモ（後肢）を中心に肩、背中と全体的に筋肉量が増えました。ペースは流れたほうが競馬がしやすそう。間隔をあけたローテーションもいいはず」と山田助手。

⑦ファントムシーフ

共同通信杯を快勝したハービンジャー産駒は、午後２時５５分に中山入り。「馬場が悪くなることを極端に気にするタイプではありません。気持ちに少し若さは残しますが、毛づやは冬場より良くなっています。何とか頑張ってほしいですね」と梛木助手。

⑪シャザーン

父母ともにＧⅠ馬の良血は、午後３時２５分に決戦の地に到着した。「道悪でどうかは実際に走ってみないと分からないですが、ある程度はこなしてくれると思っています。２歳の頃とは全く違って、成長して見た目がさらに良くなってきました」と大江助手。


⑮ベラジオオペラ

無傷の３連勝で挑むスプリングＳ勝ち馬は、午後２時５８分に到着。「適度にピリピリして、競馬を分かっている感じ。いい緊張感があります。臨戦過程としては今までと変わらず。まだ緩さがありつつも、馬体は良くなってきています」と月野木助手。

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