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平安Sが22日、中京競馬場で16頭によって争われ、2番人気で福永騎乗のオーヴェルニュが、6馬身差をつける圧勝で重賞2勝目を挙げた。勝ち時計1分54秒7はコースレコード。秋はチャンピオンズC(12月5日、中京、GI、ダ1800メートル)が最大目標だ。
12月の大一番が待ち遠しくなる大勝だった。オーヴェルニュが東海Sに続く重賞V。初コンビの福永騎手もうなるほどの強さだった。
「思ったより速い流れになりましたが、いいリズムで走れていました。これからさらに強い相手と戦っていく上で、きょうのようなレースをして勝てたのは非常に大きいと思います」
道中は砂をかぶらない3番手を手応え良く追走。直線半ばで逃げるアメリカンシードを捕らえると、6馬身突き放してゴール板を駆け抜けた。従来の記録を1秒2塗り替えるコースレコードを叩き出し、中京で重賞2勝目。当地で開催されるチャンピオンズCに向けて陣営の期待は膨らむばかりだ。
西村調教師は「晩成の血統で時間をかけて完成されてきた。この秋が楽しみです。(次走は)エルムS(8月8日、函館、GIII、ダ1700メートル)の予定だったけど、帝王賞(6月30日、大井、交流GI、ダ2000メートル)も考えないと」と声を弾ませた。前途洋々のオーヴェルニュが、ダート界の勢力図を塗り替えにいく。(川端亮平)
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■オーヴェルニュ…父スマートファルコン、母ギュイエンヌ、母の父タニノギムレット。鹿毛の牡5歳。栗東・西村真幸厩舎所属。北海道新ひだか町・明治牧場の生産馬。馬主は杉山忠国氏。戦績21戦8勝。獲得賞金2億173万9000円。重賞は2021年GII東海Sに次いで2勝目。平安Sは西村真幸調教師が初勝利。福永祐一騎手は05年ヒシアトラスに次いで2勝目。馬名は「フランスの地方名」。