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京都記念の追い切りが12日、東西トレセンで行われた。美浦では、GIで2着3回のカレンブーケドールが、Wコースでの3頭併せで余裕をもって併入。約3カ月の休み明けながら、仕上がりは順調だ。栗東では、昨年2着のステイフーリッシュが坂路4ハロン52秒7でクビ差先着。ただ1頭、調教評価で最高の『S』となった。
冷たく張り詰めた冬の空気のなかで、熱気のこもった調教が繰り広げられた。GIで2着3回。“涙の女王”カレンブーケドールが、念願のタイトル奪取に向けて上昇カーブを描く仕上がりだ。
気温1度と冷え込む美浦トレセンの午前7時。Wコースに登場すると、ナンナ(未勝利)とノチェブランカ(3勝クラス)に挟まれてスタートした。手応え十分に直線に入り、最後も3頭併せの真ん中。プレッシャーのかかる状況でも気力に満ちた走りで、最後も余力をもって併入した。
5ハロン65秒7-12秒4と、最後まで力強い走りに国枝調教師は「3頭で併せたけど、反応はよかったね」と満足げな表情をみせた。前走のジャパンCでは強豪牡馬を相手に、ぎりぎりまで接戦に持ち込む2着。約3カ月の休養でしっかりと疲れを取って臨む、2020年の初戦だ。
「デキとしては8分ちょっとかな」と話す調教師だが、同じ休み明けでも調整が思うように進まなかった昨秋の紫苑S(3着)よりは明らかに順調な仕上がり。「馬体は前走と同じぐらいだと思うし、あの時よりはいい仕上がりだよ」と、不安はない様子だ。
今年の春は選出されたドバイシーマクラシックが目標になるが、まだ重賞未勝利なのが現実。国枝師は「先を見据えて、というよりも、結果を出したいね」と、無冠のままで世界に行くつもりはない。秋華賞で2着に敗れ、先着を許したクロノジェネシスとの再戦にも「あの馬より1キロ軽い(53キロ)か。いい勝負ができると思う」と自信をのぞかせた。
週末の雨予報にも「ジャパンC(重馬場)で頑張っているんだから、それほど心配しなくていいだろう」と気にしない。強い、でも勝てない-。そんな歯がゆい思いは昨年までの話。カレンブーケドールが同性のライバルも、先輩牡馬も蹴散らして、堂々と世界への扉を開く。 (柴田章利)
★京都記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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