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中央競馬の年末の大一番、有馬記念(22日、中山、GI、芝2500メートル)の枠順が19日に確定した。マイネル軍団の総帥として知られ、馬を見る目(相馬眼)は国内屈指の岡田繁幸氏(63)=ビッグレッドファームグループ代表=がグランプリ予想に参戦。〔3〕枠(6)番のオルフェーヴルを本命にしながらも、死角をあげて荒れる可能性を示唆した。馬券は20日午後2時から7時までウインズ後楽園、新橋で金曜発売が実施される。
サンスポ読者のみなさん、岡田繁幸です。私は若いころから何万頭もの馬を見てきました。相馬眼は、世界中の誰にも負けないつもりです。
有馬記念は、オルフェーヴル一色ムードですが、私は死角があるとみています。オルフェはステイゴールド産駒らしい、筋肉の瞬間的な収縮力の強さや俊敏さを持っています。しかし、背中が短いためストライドが小さく、大きなアクションができません。前後のバランスからも前肢の推進力が弱く、後肢に頼った走りになりがち。ここが弱点です。
前肢と後肢では役割が違います。スタートやラストスパートなど爆発的な速さを生むのは後肢、スピードを持続するのは前肢です。しかし、オルフェは前肢で走ることが苦手なのです。
速いペースになるとオルフェは、後肢の回転を速めて対応します。中長距離戦でピッチを上げて走り続けると、終盤で必ず筋肉が疲労します。
オルフェには距離が長いのです。2度の凱旋門賞(2400メートル)がそうでした。筋肉疲労で苦しくて内に切れ込んだり、伸びなかったりしたのです。遅いペースの瞬発力勝負は強いが、速いペースになれば弱点が出ます。今回も伸び切れない可能性は十分あります。