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ジャパンC(25日、東京、GI、芝2400メートル)に出走するオルフェーヴル(栗東・池江泰寿厩舎、牡4歳)の1週前追い切りが15日、滋賀県栗東トレーニングセンターで行われた。凱旋門賞2着から帰国初戦となるが、日本最強馬らしい風格を見せて力強く登坂。宝塚記念(1着)以来、久々に騎乗した池添謙一騎手(33)も、笑顔を見せた。
世界が注目する一戦に向けて、確実に上昇カーブを描いている。凱旋門賞2着のオルフェーヴルが、坂路で力強い走りを披露。宝塚記念(1着)以来、再コンビを組む池添謙一騎手が、好感触に笑みをこぼした。
「久々に乗りましたが、他の馬とは別格ですね。背中の柔らかさ、クッションなどは、忘れていた乗り味でした」
前半は折り合いを重視して、僚馬バトードール(牡5歳、1600万下)の1馬身ほど後方を追走。残り300メートル付近で楽々とかわすと、アッという間に5馬身ほど突き放した。大きくヨレることもなく、800メートル52秒9、ラスト200メートル12秒6とタイムも上々だ。
池江寿調教師は「前回の凱旋門賞は抜け出してからヨレたので、最後はあえて1頭になる形でやりました。きょうは問題なかったし、動きもまずまずでしょう」と及第点を与えた。
「凱旋門賞に乗れなかった悔しさは、一生、自分の中で残る」。デビューから主戦を務めてきた池添だが、フランス遠征は舞台であるロンシャン競馬場の経験が豊富な地元のスミヨン騎手に乗り替わった。今夏の北海道では、オルフェのために自らに課していた筋肉トレーニングを止めるほど、気持ちが途切れかけたが、再び日本最強馬の手綱を任され、使命感に気持ちを引き締める。
「この馬に乗るときは、常に結果を求められますから。今回はいいメンバーがそろったけれど、その中でも中心はオルフェだと思うし、勝つことしか考えていない。折り合いをつけて、悔いのないように乗りたい」。池添は再び巡ってきたチャンスを逃さないつもりだ。
凱旋門賞馬ソレミアも参戦。同じ相手に2度は負けられない。乗り慣れたジョッキーを迎えて、オルフェーヴルがリベンジを果たす。 (鈴木康之)
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