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26日にドバイ・メイダン競馬場の8Rで行われた第19回ドバイシーマクラシック(GI、芝2410メートル、北半球産4歳以上、南半球産3歳以上、9頭立て、1着賞金360万米ドル=約4億690万円)は、アンドレア・アッゼニ騎手騎乗のポストポンド(牡5歳、イギリス=ロジャー・ヴェリアン厩舎)が好位追走から抜け出し、食い下がる日本のドゥラメンテ(美浦・堀宣行厩舎、牡4歳)を振り切ってV。昨年の“キングジョージ”に続く2度目のGI制覇を果たした。勝ちタイム2分26秒97(良)。2馬身1/2差の2着がドゥラメンテで、ラストインパクト(栗東・角居勝彦厩舎、牡6歳)がドゥラメンテから1馬身1/2差の3着。ワンアンドオンリー(栗東・橋口慎介厩舎、牡5歳)が5着だった。
レース前の馬場入り時にアクシデントがあった。一度は馬場に入ったドゥラメンテに多くの係員が集まり、いったん馬場の外へ。右前脚の落鉄だった。結局、蹄鉄の打ち直しはできず、右前脚は裸足のまま走ることに。レースは、2番手を離して逃げるハイランドリールに、ワンアンドオンリーとゲイロショップが2番手で併走。ラストインパクトとドゥラメンテは6番手で並ぶ形となった。4コーナーでゲイロショップが早めに並びかけると、ポストポンドがあっさりと並びかけてかわす。外から内に進路を取ってドゥラメンテも懸命に追撃するが、その差はなかなか詰まらない。結局、ドゥラメンテは2馬身1/2差で2着に終わり、海外初勝利はならなかった。ミルコ・デムーロ騎手は「すごくいい競馬をしてくれたけど、蹄鉄がなかったので、最後に馬が疲れてしまった。それでいて、このパフォーマンスをしてくれた。よく頑張ったと思う」とレース前の落鉄を敗因に挙げながら、改めてパートナーの潜在能力を高く評価していた。
ポストポンドは、父ドバウィ、母エヴァーリグ、母の父ドバイデスティネーションという血統のアイルランド産馬。通算成績は15戦7勝。GIは2勝目。これで重賞4連勝となった。鞍上のアッゼニ騎手はこの日が25歳のバースデー。歓喜の勝利となった。
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