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日本ダービーの1レース後の東京最終12Rでは伝統の一戦、目黒記念(GⅡ、芝2500メートル)が行われる。
クロミナンス(美浦・尾関知人厩舎、牡7歳)が重賞初制覇を狙う。度重ねるアクシデントを跳ね返し、昨秋のノベンバーSを制してオープン入りを果たすと、今年はアメリカジョッキークラブC3着、日経賞2着と重賞でも実力を発揮している。非根幹距離巧者で東京も【2・1・1・1】と好相性。7歳とはいえ、心身ともに成長途上にあり、ハンデ57・5キロも比較有利だ。
サトノグランツ(栗東・友道康夫厩舎、牡4歳)は昨年、京都新聞杯、神戸新聞杯と重賞を2勝。前走のカタールで行われたアミールTは勝ち馬の直後からレースを進めたが、伸び負けして3着だった。GⅡでの安定感は頼もしく、ここでは実績トップクラスの存在。自身最重量の58・5キロを克服し、再びGⅠ戦線へ進む。
シュトルーヴェ(美浦・堀宣行厩舎、騸5歳)は日経賞で重賞初V。直線では狭いスペースに入ったが、馬群を割る勝負根性を発揮して抜け出した。去勢後は2戦2勝で、ともにメンバー中上がり最速。軌道に乗ってきた印象だ。
59キロのトップハンデを背負う昨年の覇者ヒートオンビート(栗東・友道康夫厩舎、牡7歳)は近走不振ながら、同舞台は【1・1・2・0】。得意の舞台なら復活があっていい。
2勝クラス、3勝クラスと連勝中のジューンアヲニヨシ(栗東・松下武士厩舎、牡4歳)=55キロ=は重賞初挑戦ながら勢いは侮れない。一昨年の目黒記念など重賞2着4回のマイネルウィルトス(栗東・宮徹厩舎、牡8歳)=57・5キロ=も念願のタイトル奪取のチャンスを待つ。