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フランスの革命記念日で祝日の14日、パリロンシャン競馬場では3歳GⅠパリ大賞(芝・右2400メートル)が8頭で争われ、2番人気フィードザフレーム(英国産、仏=P・バリー、牡、父キングマン)が優勝した。
デビュー連勝で挑んだ前走の仏ダービーも4着ながら2番人気に推されていた素質馬。主戦のC・スミヨン騎手が騎乗停止中のため、この日はC・デムーロ騎手を背に最後方から直線一気という強い内容で重賞初制覇をGⅠで飾った。
パリ大賞は1863年にフランス初の国際競走として創設された。長い間6月下旬に3000~3100メートルで実施され、87年に2000メートルに変更。その後仏ダービーが2400メートルから2100メートルに短縮された2005年、7月14日に固定されて2400メートルとなった。
フィードザフレームは追加登録での出走だったが、今年は英オークス馬ソウルシスター(愛国産、英=J&T・ゴスデン、父フランケル)も追加登録で参戦。結果は3着ながら、大きな話題となっていた。牝馬の出走は94年ムーンライトダンス(8着)以来。優勝となると49年バギーラまでさかのぼり、歴史的快挙を期待するファン心理も加わり単勝2・8倍の1番人気に支持されていた。
フィードザフレームは英ブックメーカーの凱旋門賞(10月1日、パリロンシャン、GⅠ、芝2400メートル)のオッズで11~15倍の4番人気あたりに浮上。9月10日に同舞台で行われるGⅡニエル賞から本番に向かう見込みだ。(在仏競馬記者)