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上半期のマイルG1、安田記念やヴィクトリアマイルと同じ舞台で行われる東京新聞杯。
一線級のマイラーが年明け初戦に選択するケースも多く、今年は昨年のマイルCSへ出走した馬が5頭参戦するG3ながら豪華な顔ぶれ。
過去10年、逃げ馬の成績は【2-0-0-8】とピンかパーしかない成績も、逃げ切りの難しい舞台設定において2度勝ち鞍が挙がっているのは見逃せないところ。
逃げ馬好走時に共通する条件へ注意を向け、勝ち馬を見極めたい。
スタートは、向こう正面の奥。発走後250mほど緩やかな坂を下るものの、3角までの距離は約550mと長く、落ち着いたペースになりやすい。
3角手前で坂を上ると、下りながらのコーナリング。息を入れたいコーナーで息が入らないため、距離以上のスタミナを問われる。
瞬発力勝負になる最後の直線を、どれだけ体力を温存しつつ迎えられるかも重要なポイント。
過去10年の東京新聞杯における前半3ハロンは以下のとおり。
2022年 34秒7(良)
2021年 34秒9(良)
2020年 34秒7(良)
2019年 34秒5(良)
2018年 35秒4(良)
2017年 37秒2(良)
2016年 36秒0(良)
2015年 36秒3(稍)
2014年 34秒2(重)
2013年 35秒5(良)
逃げ切りが決まったのは2016、17年。2016年は前半3ハロンが3番目に遅く、2017年は最も遅い。この2年は良、2番目に遅い2015年は稍重。馬場状態を考えると、逃げ切りの決まった2年が如何にスローだったかのかがわかる。
今年、出走馬のなかに前走逃げた馬はいない。2走前に範囲を広げるとシュリとショウナンマグマが該当する。
ただ、その前半3ハロンは各々36秒2 (新潟芝1600m・G3)、36秒1(東京芝2000m・L)と緩めのペース。
それに加え、今年有力馬の多くは末脚に長けたタイプであり、久々に前残りを狙える組み合わせといえる。
また、先週は芝レースで着内好走を決めた30頭中24頭が初角4番手以内、あるいは4枠より内の枠。開幕週らしく、インの前有利が明白な馬場傾向。
以上から、狙いは内枠に入った先行力のある馬、もしくは溜めれば溜めるだけキレるタイプの差し馬となる。
◎ウインカーネリアン。2走前の関屋記念は、シュリの作る緩めのペースを番手追走。上がり3ハロン32秒9の脚を使い重賞初制覇。戦歴的に中山向きの感はあるものの、極端に速い上がりを使えないわけではない。今回は内枠偶数の絶好枠。スタート次第でハナに行ってもいいし、2走前同様好位から抜け出す形でも。
〇ジャスティンカフェ。同じ東京マイル且つ緩いペースになった3勝クラス・湘南Sにおいて、4角15番手から上がり32秒9の脚を使い3馬身差完勝と、スローのキレ勝負に強いタイプ。前走G1では不利があるなか0秒4差と能力を示しており、G3なら力が上。
▲ファルコニア。安定した先行力があり、前に行ける馬のなかでは比較的内に入った。昨年6戦で馬券外は前走のG1のみ。展開の恩恵を受けられそうで妙味も十分。
馬券は◎から〇▲への馬連・ワイドと、◎〇で3連単2頭軸を組み相手④⑧⑪⑫⑮⑯のマルチ。
(文・垣本大樹)
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TERAMAGAZINE
逃げ切りが決まったのは京都開催の
2016年
2017年
2022年 34秒7(良) 中京開催
2021年 34秒9(良) 中京開催
本年2023年は中京開催3年目
よって
2023年2月5日 1:22
TERAMAGAZINE
◎ウインカーネリアン
関屋記念シュリの作る緩めのペースを番手追走
上がり3ハロン32秒9で差し切り3連勝でG3初制覇
2023年2月5日 1:03