東西トレセンで取材する記者が、日替わりでＧⅠ出走馬の気になる点を関係者に直撃する「俺のチェックポイント」。高松宮記念の２日目は、大阪サンスポの増本隆一朗記者が阪急杯２着のトゥラヴェスーラに注目。７歳馬に不利なデータを打ち破る強みがあるのかチェックした。

今年の高松宮記念は、馬券でお世話になった馬が参戦します。それはトゥラヴェスーラ。９番人気だった前走の阪急杯で本命を打ち、〇◎△△（＝二重△）で３連複１万９５０円を的中させてもらいました。今回も気になるところですが、過去１０年で７歳馬は【１・０・０・２７】と不振。不安なデータを打ち破る強みはあるのか―。そこがチェックポイントです。

２２日は冷たい雨が降りしきる中、栗東ＣＷコースを半周してから坂路１本（４ハロン６７秒８）のメニュー。気配の良さを確認し、高橋康厩舎で岩倉厩務員を直撃しました。

「完成形に入ってきたよ。腰回りに筋肉が付いて、馬体が充実してきた。去年よりもさらにいい」


７歳でも衰えるどころか、今が充実期といった様子。前走は９カ月半ぶりの出走で、馬体重が前走比２２キロ増でしたが、「しっかりカイバを食べて、調教もこなしてのものだからね。太め感はなかった」と同厩務員。レースは最内枠を生かしてロスなく追走し、メンバー最速の上がり３ハロン３３秒８の末脚を使って、クビ差２着の好内容でした。

中間も順調です。１６日の１週前追い切りでは鮫島駿騎手を背に栗東坂路で、４ハロン５１秒１（―１２秒０）の自己ベストタイ。「ええ状態で来ているし、上積みもある」とデキに太鼓判を押しています。

週末の雨予報も、プラスに働きそう。伯母のアストンマーチャンは、不良馬場で行われた２００７年スプリンターズＳを制覇。トゥラヴェスーラも重馬場だった昨年のこのレースで、１６番人気ながら４着と健闘しました。「母系の血が強いんやろうな。雨が降ったら（祖父）ステイゴールドの血が騒ぐで」と一発を狙っています。

完成期を迎え、運も味方につけそうな７歳馬。昨年以上の激走があっても不思議ではありません。（増本隆一朗）

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