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落馬負傷により戦列を離れていた柴田善臣騎手(54)=美・フリー=が今週から復帰する。昨年11月21日の東京4Rで騎乗予定だった馬がパドックで転倒し、落馬して左第5中足骨を骨折した。
「最初は2週間くらいで復帰できると思っていたけど、退院後の検査で血栓が見つかって、再度緊急入院。膝から下が尋常じゃなく痛かった」
厳しいトレーニングでほぼ回復。「違和感がないと言ったら嘘になるが、今は我慢できるくらい。ベッドで寝ているより、馬に乗っているほうがいいね」と意気込む。
頼れる大ベテランのカムバックに早速、重賞の騎乗依頼も舞い込んだ。土・日5鞍のなかで最初の騎乗となる愛知杯では、小倉開催だった昨年の覇者デンコウアンジュとのコンビが復活。
「声をかけてもらってありがたいし、リハビリの励みにもなった。条件も合うし、あとは馬に頼むしかないね」と、連覇でのJRA騎手史上最年長重賞V記録を狙う。 (三浦凪沙)