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1週間の密着取材で勝ち馬を探す好評企画『東西現場記者走る』。GI馬10頭が参戦する天皇賞・秋は、東京サンスポの板津雄志記者(40)が担当する。連載初日は、アーモンドアイの最大のライバルと見られる皐月賞馬サートゥルナーリアに注目。舞台となる東京競馬場は、キャリア唯一の敗戦を喫した日本ダービー4着と同じだが、陣営はどう挑むのか。
令和最初の天皇賞は、GI馬10頭が参戦する超豪華な顔ぶれになった。しかも現役最強馬アーモンドアイと、3歳No.1と目される皐月賞馬サートゥルナーリアの初対戦には心が躍る。
初日は栗東トレセンでサートゥルナーリアに注目だ。アーモンドアイについてはインタビューを担当したが、ルメール騎手も国枝調教師も、この3歳の怪物を意識していた。サートゥル陣営の方はどうなのか。
「アーモンドアイは成績が違いますからね。こちらは挑戦者ですよ」
世話役の滝川助手は穏やかな口調で敬意を表す。それでもノーステッキで圧勝した神戸新聞杯の走りは立派。「強かったとしか言いようがない。体自体は春と大きく変わっていなかったけど、落ち着いて走れれば、あれだけ強いんだ」と、過去にヴィクトワールピサやデルタブルースを担当した腕利きも驚く強さだった。
その後は短期放牧を挟んで調整。「1回緩めたので(気持ちが)ほっこりして帰ってきた」が、先週17日の西村淳騎手(レースはスミヨン騎手)が騎乗した追い切り後に戦闘モードになった。馬体も引き締まり「やっと気持ちが入ってきた。日曜(坂路4ハロン54秒0)は自分でハミを取っていたし、やる気になっていた」と続けた。
ただ、心配な点もあるようだ。唯一の黒星が東京での日本ダービー4着。レース前から気負いが目立ち、力を出し切れなかった。「中山ではおとなしかったけど、東京では馬房にいるときからテンションが高かった。環境なのかな。子供の声が聞こえたりするとバンバン馬房を蹴っていた。音に敏感なタイプなので、あした(22日)からメンコ(耳覆い)を着けていこうかと」と対策を講じてレースに臨む。(板津雄志)
★天皇賞・秋の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
★現場記者走るとは
2014年の春に始まったGI限定の連載企画。東西サンスポの精鋭記者がトレセンで1週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日の日曜付の紙面。
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2019年10月24日 16:27