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土曜日の東京芝のレース結果、近年の毎日王冠の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
金曜日のまとまった雨が影響して、土曜日の芝コースはやや力を要するコンディション(やや重発表スタート)でレースが行われた。とはいえ、3回東京開催終了後に実施した芝の大幅張替えが功を奏し、芝の状態は上々。加えて、当日の天候に恵まれたこともあって、5R以降は良馬場に回復している。適性外の馬を除けば、全体的に公平なコンディションだったと言えよう。
土曜日の結果を振り返ると、枠順における内外の大きな偏りがみられない一方で、好位~中団に位置する差し馬の伸び脚が目についた。やや重→良の発表にしては決着時計が速いため、どうしても「開幕週=内+先行有利」という先入観にとらわれてしまいがち。だが、今開催に限ると、そうした観点は消したほうがベター。内外フラット+差し優勢とみるべきだろう。
事実、土曜日の芝コースにおける連対馬の上がり3ハロン順位はすべて4位以内。3ハロン最速馬は例外なく馬券絡みを果たしている。イメージ以上に決め脚を求められる馬場であることは頭に叩き込んでおくべきだ。
血統面については、父サンデーサイレンス系が圧倒。土曜日に行われた芝レース(計5レース)の連対馬10頭中じつに9頭を占める盛況ぶりだ。残りの1頭も母父にアグネスタキオンを配しており、サンデーサイレンスの血脈抜きでは連勝馬券が成り立たないといっても大げさではない。穴目を狙うにしても、サンデーサイレンス非内包馬の1~3着独占は期待薄と考えたほうが賢明かもしれない。
近年の毎日王冠の1~3着馬を検証すると、父サンデーサイレンス系の活躍が顕著。なかでも、ディープインパクト産駒の上位進出が目立ち、直近3年で2勝、2着3回、3着2回という、圧巻のパフォーマンスを示している。ほかでは、サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合馬の好走例が多く、該当馬に対する警戒は怠れない。
土曜日の芝レースおよび近年の当レースの傾向を合わせて考えると、父サンデーサイレンス系が有利とみるべき。なかでも、ディープインパクト産駒、ならびにサンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合馬が狙い目と言える。ただし、対象馬が多いため、東京芝実績(勝利経験)のある馬に絞りたい。
今回の出走馬で条件を満たしているのは、②ケイアイノーテック、③ステファノス、④サトノアーサー。当欄では、これら3頭を狙いどころ(連軸候補)として推奨したい。
ウマニティ重賞攻略チーム