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《阪神》土曜の芝1600メートル未勝利戦を制したカネトシディオス(栗・田中章、牡、父キングカメハメハ、母カネトシディザイア、母の父フジキセキ)は、中団のやや後ろから豪快に差し切るレース内容だった。デビューからの4戦は惜敗が続いたが、持ち前の決め手を生かした今回は1馬身1/4差の完勝。オープンの紅梅Sなど5勝を挙げて活躍した母も使いながら良化したように、ジワジワと力をつけていく血統なのだろう。勝ちタイム1分35秒0は阪神JFより0秒1遅いが、道中のペースはほとんど変わらず、こちらは稍重の発表だけに、むしろ価値は高いと言える。430キロの小兵で、昇級してすぐ通用するかは微妙でも、強い相手と戦いながら着実にステップアップしていきそうだ。(黒田栄一郎)