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差し、追い込み優位の傾向も、前々で切れれば文句はない。あえてテンクウで勝負といく。
13年のハープスターが4角18番手から、15年のロードクエストが同17番手から豪快にVをかっさらっている一方、前々からの押し切り勝ちとなると、同3番手だった07年のエフティマイアまで遡らなければいけない。そのくらい、“ためてなんぼ”の分かりやすいレースといって差し支えはない。
そんななか、テンクウのデビュー勝ちは道中(2)(2)(2)番手。加えて、「1度使ったことでスタートはさらに良くなりそう」と松島厩務員が言う。明らかにこのステークスには不向きなタイプと判を押したくなるが、そこでマークした上がり3Fは注目に値する。
2番手から繰り出した末脚は33秒7。これは3回東京で施行された芝の2歳戦11鞍で、4位タイに相当する。“な~んだ、たいしたことないじゃん”という声が聞こえてきそうだが、4角2番手以内馬に限定すれば、堂々のトップにランクアップ。前めにもかかわらず相当な脚を使っていることがこれで判明する。
半兄イブキも同じく先行押し切り型で、昨年は同4番手から3着。ただし、上がりは33秒7止まりだった。
「この時期のイブキはまだ体がグニャグニャしていた。それに比べて、こちらはギュッとしている。弟のほうがより動けそう」とは、兄も担当している同厩務員の弁だ。言い換えれば、芯がある弟のほうがもっと切れる-。
前めからでもキレッキレ。そんな気持ちの良すぎる芸当で、後続をシャットアウトするシーンがあっても不思議はない。
“究極の3連単”の相手は、さすがにしまいタイプをチョイス。○オーデットエール、▲プレトリアを2着に固定した計12点でバシッと仕留めたい。(夕刊フジ)
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