デスク　舞台もレース名もリニューアルされて行われたチャンピオンズＣは、ホッコータルマエがＶ。叩き２戦目で見事な復活劇となったね。３連単７万円を超える配当になったこのレースを◎▲○で当てたのが関東競馬エイトのベテラン藤牧満男ＴＭだ。さすが、キャリアの違いだね。お見事！

関東エイト藤牧　このところ、ずっと予想王で推奨レースが当たっていなかったからね。「競馬エイトＧＩスペシャル」では馬単だけど推奨できたのでよかったですよ

デスク　さっそくだけど、ホッコータルマエの勝因を分析してもらえるかな

藤牧　不慣れな海外遠征と、久々で臨んだ前走をのぞけば、１８００～２０００メートルでは必ず崩れない馬ですからね。ドバイで体調を崩したという話だけど、久々の前走もそんなに大きく負けていないし、むしろ叩き２戦目でフレッシュさもあったのでしょう

デスク　混戦という前評判だったけど、相手２頭まで見事に読み当てたのは立派だなあ

藤牧　基本的にダートのオープンは、“強い馬は強い”というスタンスですから。何で順番が入れ替わるか、というところがポイントでしょう

デスク　２着は８番人気のナムラビクター

藤牧　前走のみやこＳは、少し強引といえるくらいのレースぶりで僅差の３着でした。うまく脚をためていければ、最後に脚を使えると思っていたのでね

デスク　まさにそんなレースだったね。３着がローマンレジェンド

藤牧　馬柱を見ての通り、休み明けの方が走る馬ですから。ただ、力の差がないなかで、みんなが意識して勝ちに行く競馬になるので、結果的に少し早く仕掛けたローマンレジェンドと、ちょっと我慢できたナムラビクターの差が、着順に表れたのかなと思います

デスク　なるほどね。では、関西競馬エイトの津田照之ＴＭにもご登場いただこう。いわゆる“ウラ”だけど、○◎での的中はお見事。さっそくホッコータルマエの勝因をどう考えているか、教えてもらえるかな

関西エイト津田　スムーズに流れに乗れたし、不利なく走れて力を出し切りました。調子も良かったようですね。けいこの動きも相当良かったですから。それが実戦に結びついたと思います

デスク　春に遠征したドバイでは、ただ負けただけでなく、レース後に体調を崩したという話だったよね。ここまで立ち直ったのは本当に関係者の努力が実ったんじゃないか？

津田　帰国したあと、あわてず体調が整うまで待ったのが良かったんだと思います

デスク　秋の早い時期に合わせたいところだろうけど、無理をしなかったんだね

津田　あと、ホッコータルマエという馬は、地方と中央、どちらでも結果を出してきた経験が混戦のメンバーで生きたというのもあると思います

デスク　もう少し詳しく、地方と中央の違いを教えてもらえるかな

津田　地方交流重賞は、どうしても出走馬に力の差があって、実質的には小回りで４、５頭の競馬になってしまいます。その点、中央は多頭数で厳しい競馬になりますよね

デスク　異質な競馬で結果を出している馬の強み、ということだな。津田ＴＭが◎を打ったナムラビクターは中央でしか走っていないけど、今回に関しては地方の経験は不問だろうしな

津田　砂をかぶるポジションで、ずっといい手応えで走れていましたね。動かしていこうとすると急に加速したりして、乗り難しい面のある馬ですが、ジョッキーが手の内に入れていたのもよかったと思います

デスク　野村彰彦厩舎の解散で福島信晴厩舎に移籍してから、ずっと小牧太騎手が騎乗しているんだな

津田　勝ったホッコータルマエも、３着のローマンレジェンドも、ずっと同じジョッキーが乗っています。そういう面もあったでしょうね

デスク　いま話に出た３着のローマンレジェンドについては

津田　岩田ジョッキーがうまく乗ったと思います。コパノリッキーやクリソライトなど、もう少し前で競馬をすると思っていた馬が行かなくて、前々から正攻法、勝ちに行く競馬をしていましたね

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