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今週は京都競馬場で、牡馬クラシックの最終戦、菊花賞(26日、GI、芝3000メートル)が行われる。ダービー馬のワンアンドオンリーに人気が集まっているが、侮れないのが上がり馬のゴールドアクターだ。タフな札幌の芝2600メートル戦を連勝。ステイヤーとしての素質が開花してきた。伸びしろの大きい成長株が、勢いに乗って晴れの大舞台に挑む。
驚異の成長力とスタミナを武器に大金星を狙う。夏の札幌で2連勝を飾ったゴールドアクターが、牡馬クラシックのラスト1冠へ照準を定めてきた。全休日明けの21日、美浦で中川調教師が菊の舞台への意欲を語った。
「体がしっかりして充実している。折り合いがつくタイプだし、春から長距離の適性は高いと思っていた」
菊花賞は春のクラシック不出走馬が強いレースでも知られる。過去の勝ち馬でゴールドアクターと重なるのは2001年のマンハッタンカフェ。GIIで好走して素質を示し、札幌で芝2600メートル戦を連勝して軌道に乗ったことが、歴史に残る名ステイヤーと一致する。
「良くなるのは4、5歳ぐらいと思っていた。(GIIの)青葉賞(4着)も思っていた以上に走ってくれたが、その後も想像以上のスピードで成長している」と中川師。春よりもトモ(後肢)に力がつき、札幌では前々からのレースが可能になった。流れに乗ることが大事な長距離戦において、自在性は大きな武器だ。