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第50回ステイヤーズステークス(3日、中山11R、GII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝・内2周3600メートル、1着本賞金6200万円 =出走13頭)ライアン・ムーア騎乗で圧倒的1番人気のアルバートが、中団から伸びてゴール前できっちりかわし、レース史上5頭目の連覇を達成。次走は未定ながら、有馬記念(25日、中山、GI、芝2500メートル)の可能性もある。タイム3分47秒4(良)。2着はファタモルガーナ、3着はモンドインテロ。
師走の名物レースで、今年も堂々と主役を務めた。アルバートが単勝1・3倍の断トツ人気に応え、レース史上5頭目の連覇。2着に5馬身差をつけた昨年ほどの派手さはなくとも、ムーア騎手は涼しい表情でパートナーの実力をたたえた。
「最終コーナーではもっと余裕で勝てそうな手応えがあったけど、2着馬が強かったので接戦になった。それでも強い内容だった」
昨年と同様に中団のインで折り合い、出入りの激しい競馬になっても慌てず。最終コーナーの手前で馬群がばらけたところで瞬時に外へ持ち出し、先に抜け出したファタモルガーナをゴール前できっちりとかわした。短期免許のラストウイークでも、英国の名手の存在感は圧倒的だった。単勝支持率57・6%はレース史上で3番目に高く、優勝馬としては2001年エリモブライアンの50・9%を上回り、史上最高だ。
林正道オーナーは「最終的な判断は堀さん(調教師)に任せますが、私としては有馬記念に出たい」と2年連続のグランプリ参戦をほのめかした。現役最強のステイヤーとして、今後も長距離路線を引っ張っていく。(藤沢三毅)
★3日中山11R「ステイヤーズステークス」の着順&払戻金はこちら レース後談話も掲載