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【パリ15日】ダブルVだ!! 武豊騎乗の日本ダービー馬キズナ(栗東・佐々木晶三厩舎、牡3歳)が、ニエル賞でゴール前の激戦を制し、日本馬初の優勝を飾った。クリストフ・スミヨン騎乗のGI5勝馬オルフェーヴル(栗東・池江泰寿厩舎、牡5歳)は、フォワ賞で連覇を達成。2頭は世界最高峰のレース・凱旋門賞(10月6日、ロンシャン、GI、芝2400メートル)へ最高の弾みをつけた。
英ダービー馬ルーラーオブザワールドと馬体を並べてゴールに飛び込む。写真判定の末、大接戦を制したのはキズナ。鮮烈な世界デビューを飾った。武豊騎手が会心の笑みを浮かべる。
「最高のステップレースができました。ロンシャンが初めてとは思えない走り。ダービー以来(の実戦)とあって、最後は一杯になってしまいましたが、よくしのいで勝ってくれました」
スタートで後方2番手まで下げて脚をため、道中はそのままレースを進めた。直線で外に持ち出し、ユタカがゴーサイン。今年の日本ダービーを制したときと同じように末脚を爆発させた。
週半ばから降り続いた雨の影響で芝は道悪の状態だったが、モノともしなかった。凱旋門賞の前哨戦として最も重要なレース。しかも、仏GIパリ大賞典勝ち馬フリントシャー(4着)を含め、欧州の3歳強豪が集結した中でのVで、勝ちタイム2分37秒64はフォワ賞でのオルフェーヴルの勝ちタイムを約4秒も上回った。