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16日の東京11Rで行われた第63回ダイヤモンドS(4歳上オープン、GIII、芝3400メートル、16頭立て、1着賞金=4000万円)は、内田博幸騎手騎乗の1番人気アドマイヤラクティ(牡5歳、栗東・梅田智之厩舎)が直線で差し切り、重賞初制覇を飾った。タイムは3分31秒9(良)。
堅実な成績を残し続ける晩成の大器が、ついにタイトルを手にした。GI馬や過去の勝ち馬3頭を向こうに回して、堂々と1番人気に応えたのはアドマイヤラクティ。待望の重賞初Vを成し遂げた。
レースは前年覇者のケイアイドウソジンがスタート直後にハナに立ったが、すぐにネコパンチがかわして先手を奪い、大逃げの形に持ち込む。ラッキーバニラやエーシンジーラインなども先行して、前半は長距離戦としてはかなりのハイペース。ファタモルガーナは前半、最後方からレースを進めた。かなり縦長の展開になったが、中盤にペースが緩み、後方にいたファタモルガーナやコスモヘレノスが徐々に位置取りを上げる。3~4コーナー中間でネコパンチは早々と失速。ケイアイドウソジンが入れ替わって先頭に立つが、直線に向くと一気に差し馬が台頭する。中でも、冷静にレースを運んだ1番人気のアドマイヤラクティが直線半ばで抜け出すと、後続の追撃を寄せ付けず、2馬身1/2差が完勝。5歳の年明けにして、ようやく重賞のタイトルをものにした。2着には、ゴール前で伸びたトップハンデの9歳馬ジャガーメイルが入り、6番人気メイショウカドマツがクビ差の3着。
アドマイヤラクティは、父ハーツクライ、母アドマイヤテレサ、母の父エリシオという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産で、近藤利一氏の所有馬。通算成績は18戦6勝。重賞初勝利。梅田智之調教師、内田博幸騎手ともにダイヤモンドSは初勝利。これで13戦連続3着以内という記録を継続している。
内田博騎手は「すごく乗りやすいし、いい脚を長く使う馬なので、どこで脚を使うか考えていました。周りに馬がいると根性を見せてくれますしね。向こう正面で外から上がっていった馬がいたし、あそこでじっとしているわけにもいかないので、少しずつ動いてゆきましたが、手応えは十分にありました。できれば馬と併せて行きたかったけれど待ち切れなくて、最後の1ハロンは馬自身が伸びていく感じでした」と文句なしの完勝を振り返っていた。
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