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26日の東京8Rで行われた第17回東京ジャンプステークス(3歳上障害オープン、J・GIII、芝3110メートル、14頭立て、1着賞金=2800万円)は、高田潤騎手騎乗の3番人気オースミムーン(牡6歳、栗東・松下武士厩舎)が最終障害を飛越して先頭に立ち、そのまま押し切ってV。重賞5勝目を飾り、この3月に開業した松下武士調教師は重賞初挑戦初Vの快挙を果たした。タイムは3分27秒2(稍重)。
予想通りタマモプラネットが先手を取り、2番手以下を離して逃げる。ダノンゴールドがレース序盤から2番手に上がり、少し離れた3番手にウォンテッド、その外に断然人気のエーシンホワイティがつけた。縦長の展開になり、隊列は大きく変わらないまま勝負どころを迎える。エーシンホワイティは2周目3コーナーでムチが入るものの、反応は今ひとつ。タマモプラネットのリードはなくなって、先行馬群がほぼひとかたまりとなって直線へ。ウォンテッドが好位から先頭をうかがうが、道中で中団にいたオースミムーンが手応え良く外から進出。最終障害を飛越したところで先頭に躍り出る。オースミムーンの脚いろはその後も全く衰えず、ゴール前は高田騎手が後続との差を確認して大きくガッツポーズ。5馬身差の圧勝で重賞5勝目を飾った。2着は直線で鋭く追い込んだ5番人気のタナトス。さらに1/2馬身差の3着が6番人気のウォンテッドだった。
オースミムーンは、父アドマイヤムーン、母レディクライマー、母の父リアルシャダイという血統。北海道日高町・山際辰夫氏の生産馬で、(株)オースミの所有馬。通算成績は27戦6勝(うち障害16戦6勝)。重賞はJ・GIII小倉サマージャンプ、J・GIII阪神ジャンプS、J・GII東京ハイジャンプ(2013年)、J・GIII京都ジャンプS(14年)に次いで5勝目。松下武士調教師は東京ジャンプS初勝利。高田潤騎手は01年ギフテッドクラウンに次いで2勝目。
高田騎手は「休み明けでしたが、このレースを目標にじっくり作ってくれました。休ませたことで、馬も良くなっていましたね。道中はいい手応えだったし、苦しいポジションのときにも怯まずに最後までしっかり走ってくれました。強い馬が強い競馬をしてくれましたね」と満面の笑みでパートナーの走りを絶賛していた。
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