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宝塚記念の枠順が25日、決まった。注目は〔3〕枠(5)番に入ったカレンミロティックだ。(5)番は9番人気ながら2着に健闘した昨年と同じ枠。再びスムーズに先行して、豊富なスタミナを武器に粘り込むシーンが期待できる。7歳を迎え、さらに充実してきた印象で、今年こそゴールドシップを逆転だ!
ゴールドシップの1強ムードが漂うが、そういうときこそ、もうけ時だ。高配当の使者は、〔3〕枠(5)番を引いたカレンミロティックだ。
「(ハナに)行く馬を見ながら競馬ができるいい枠。できれば、何かに行ってもらいたいね」
2着だった昨年と同じ(5)番枠に、平田調教師は声を弾ませた。昨年は3番手を追走し、3~4コーナーで進出を開始。直線では外からゴールドに一気にかわされたが、最後までしぶとく伸び、0秒5差の2着。GIで通用する力を示した。
あれから1年、一皮むけてリベンジの舞台に戻ってきた。前走の天皇賞・春は、直線で先頭に立つ見せ場を作り0秒1差の3着。担当の高阪助手は「去年よりやれると思う。状態も期待できるところまで上がってきた」と力が入る。鳴尾記念4着から中2週だった昨年より、臨戦過程もいい。
展開も味方する。スローペースが濃厚。逃げそうな内めの〔2〕枠(3)番ネオブラックダイヤを見る形で、昨年と同様に2、3番手をキープ。そして天皇賞・春のように勝負どころからペースアップし、粘り込みを図る。前走は直線半ばで捕まったが、今回は最後の直線が359・1メートルで前走より約40メートル短くなる。コース替わりで、もうひと踏ん張りできるはずだ。
週末は雨の予報。馬場悪化は避けられず、差し馬の決め手がそがれる可能性が高い。ミロティックは昨年のこのレースから前脚を接着装蹄にしたことで蹄底が深くなり、道悪でも滑ることが少なくなった。雨でも持ち前の先行力を生かせるはずだ。
スローペースに雨と、ゴールドシップを筆頭とする後方待機馬には条件が厳しくなりそう。逆に好走の条件がそろうカレンミロティックで勝負だ。 (特別取材班)
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