開幕週の絶好馬場でスピード勝負は必至。中山のマイル戦はハイペースになりやすいコース形態でもあり、スピードをいかに持続できるかがポイントとなる。

　持続力勝負の強さとなればキングカメハメハ産駒に目がいく。エントリーしているフィフスペトルとコスモセンサーはともに母の父がネヴァーベンド系で、切れる脚も使えるが、本質は力勝負の競馬向き。配合の質の高さからフィフスペトルを満点評価とするが、２頭ともに中山のマイル戦はベスト条件といえるだろう。

　レッドランサム産駒のオセアニアボスも平均～ハイペース向き。前走もピタリと流れがはまった印象だ。現状では千四がベストかもしれないが、中山ならマイルも十分に守備範囲だろう。

　ロックオブジブラルタル産駒のプレイも瞬発力勝負よりは、速い流れの持続力勝負向き。いかにも中山のマイル戦は向きそうだ。半兄アドマイヤムーン（父エンドスウィープ）が古馬になっても能力を持続させたように、成長力も十分に見込める。

　エアラフォンは切れ味に秀でたデュランダルの産駒。母系が米国血統で持続力もカバーしているが、上がりが速い競馬のほうが向いているタイプだ。直線の短い中山だと信頼度は下がる。

　アグネスタキオン産駒のレインボーペガサスは、直線に坂のあるコースでは未勝利という戦績が示す通り、平坦コースでのキレ味勝負向き。斤量も背負うことから、今回は一枚割り引きたい。

　アプリコットフィズは古馬になって４戦連続で２ケタ着順。前走は得意の洋芝でも期待を裏切った。ジャングルポケット産駒は成長力のあるタイプとないタイプが極端で、この馬の場合は後者の可能性もある。　（血統取材班）

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