第１回ターコイズステークス（１９日、中山１１Ｒ、新設重賞、未格付け、３歳上牝馬オープン国際（特指）、ハンデ、芝・外１６００メートル、１着本賞金３５００万円　＝出走１６頭）戸崎圭太騎乗の１１番人気シングウィズジョイが２番手から抜け出してＶ。４月のサンケイスポーツ賞フローラＳ以来となる重賞２勝目を飾った。タイム１分３５秒７（良）。今後はヴィクトリアマイル（２０１６年５月１５日、東京、ＧＩ、芝１６００メートル）を目標にローテーションが組まれる。２着に最低１６番人気のダンスアミーガ、３着に１５番人気オツウが入り、３連単は２９５万円を超える大波乱となった。

　ＧＩＩウイナーが貫禄を見せた。重賞に昇格したターコイズＳの初代優勝馬に名を刻んだのはシングウィズジョイ。サンケイスポーツ賞フローラＳ以来、８カ月ぶりの勝利を重賞制覇で飾った。雲ひとつない冬晴れの下で戸崎騎手の笑顔がはじける。

　「思っていた以上にスタートが速く、スムーズにいい位置を取れた。手応えは十分だったし、気持ち良く走らせることができてよかった」

　中山マイルでは不利な大外（１６）番枠でも難なく２番手につけると、抜群の手応えで直線へ。残り２００メートル付近で先頭に立って後続を突き放した。「秋もずっと具合は良かったが、展開とかが向かなくて。きょうは完勝だった」。フローラＳを勝った後のオークスから前走まで２桁着順が３戦続いたが、華麗な復活Ｖに友道調教師は頬を緩める。

　「まだ良くなると思うので来年が楽しみ。ちょうど春にマイルで大きなレース（ヴィクトリアマイル）があるので、そこを目指していきたい」とトレーナーは今後の明るい見通しを語った。

　戸崎騎手はこれがこの日の４勝目。今年１２４勝として、けがで療養中の福永騎手に３勝差をつけて全国リーディングのトップに立ち、２年連続のリーディングを濃厚とした。

　「ミスのないよう、ひとつひとつ大事に乗っていきたい」。最後までこの男が、競馬を大いに盛り上げてくれそうだ。　（藤沢三毅）

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