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【ヴィクトリアマイル2024】馬場の有利不利、教えます! 土曜日は上がり3F1~2位馬が苦戦傾向!ポジショニングやコース取りの重要度が高いコンディション!
土曜日の東京芝のレース結果、近年のヴィクトリアマイルの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は火~木曜日に7.5ミリの降水が観測されるも、その後は天気に恵まれて、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)での開催。ちなみに、土曜日早朝のJRA測定含水率はゴール前が14.6%、4角は15.1%。金曜日に散水作業を施しているため、良発表としては若干しっとりした状態だった。
だが、クッション値は9.6と、前週の開催日(5月4日9.5、5月5日9.4)より若干硬め。芝1400mで行われた、11R・京王杯SCの決着タイムは1分19秒7。レコードに迫る高水準の時計が出ている。測定値以上に、軽めの走りやすいコンディションと認識するべきだろう。
芝競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順は、4、4、5、3、4番手。馬場の内めを運ぶ、先行~好位差し組に有利な状況と化していた。待機勢もそれ相当に脚を伸ばしてはいるものの、4角6番手以下通過馬の2着連対圏入りは1頭だけ。ゴール前でガラリと大勢が入れ替わる場面までには至っていない。
実際、上がり3Fタイム1~2位馬は【1.1.2.7】という、東京芝コースにしては低調な成績。メインの京王杯SCでは、レッドモンレーヴが後方から急襲するも、結果的に2着惜敗。今週からのA→Bコース替わりも手伝ってか、ポジショニングやコース取りの重要度が高い馬場となっているようだ。
日曜日の開催中は雲の多い天気になる見通し(12日7時の時点)。ただ、予報どおりなら雨が降ったとしても、量はそれほどでもなさそうで、馬場に深刻な影響を与えるほどではないものと思われる。開催中にまとまった雨が降らなければ、これまでと似たような傾向に落ち着く公算が高い。
それゆえ、ヴィクトリアマイルに関しては、外差し不利だった前日の傾向が続くという前提で、検討するべきなのかもしれない。となれば、狙いは道中の距離ロスを抑えて上手に立ち回れそうな馬となろう。枠順ベースで選ぶなら、やはり真ん中より内(1~4枠あたり)が適当ではないか。
なお、近年のヴィクトリアマイルは、東京芝の重賞において3着以内の好走歴を有していた馬が堅調。直近5年の1着全馬が、この条件をクリアしている。1分30秒5から1分32秒2まで、決着タイムには幅がありながらも、東京適性を問われる傾向が非常に強い。気にとめておきたい傾向だ。
また、馬格も大事な要素のひとつ。直近5年における優勝馬5頭の前走馬体重をみると、いずれも460キロ超となっている(海外戦を挟む馬は直近の国内戦が対象)。速い時計を要求されるコンディションの場合は、それなりの骨量・筋肉量が必須ともいえよう。
今回のヴィクトリアマイルの出走メンバーで、先述した要点(1~4枠+東京重賞実績+馬格)を満たしているのは、③スタニングローズ、⑤ウンブライル、⑦ハーパー。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
③スタニングローズ ⑤ウンブライル ⑦ハーパー